チャノキ植える・秋の畑に思うこと


スギの板から畑の目印杭を作ります。

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ナタかヨキを使えばスギ板は面白いように割れる。さらに先端を尖らせてビニールひもで目印をつける。

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東かがわの石垣崩壊地から持ってきたチャノキを移植。うまく根付いてくれればいいが・・・。

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それからノカンゾウも。これは春に野草として食べられ、オレンジ色の百合のような花が咲く。花の蕾を茹でて天日干ししたものが「金針菜(きんしんさい)」。中華料理で使われる。

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今日は水やりして目印を挿した。草刈りのときの目安をつくっておかないと解らなくなるのだ。チャノキを植えるために草を刈っているとスイセンの芽が出てきていたので、周囲を刈ってやはり目印を挿しておく。

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ノカンゾウにも。

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秋まきしたタネが育ち始めている。

ダイコン。

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ハクサイ。

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スナップエンドウ(つるあり)。

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ホウレンソウ。

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九条ネギが大きくなってきた。抜きながら食べている。

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まったくの荒れ地を昨年の11月から開墾し始めた畑(こちら)。そしてジャガイモを植えたのが今年の2/28(こちら)。さらに開墾を繰り返して現在は15畝ほどできた。

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畑にはこれまでソラマメ、ジャガイモ、トマト、キュウリ、マクワウリ、モロヘイヤ、食用ホオズキ、シソ(赤・青)、サトイモ、ニンジン、エダマメ(×)・二十日大根(×)・ミツバ、サンチュ、シュンギク、ブロッコリー、カリフラワーを。そして今回ダイコン、スナックエンドウ、ハクサイ、ホウレンソウ、ミズナをまいた(×は育たなくて失敗したもの)。

ハーブはクレソン、コリアンダー、ミント、レモンバーム、、ラベンダー、ローズマリー、バジル、パセリを植えた。果樹はイチジク、クリ、ビワ、ヤマブドウ、ブルーベリーが植えてある。他にも観葉植物が少し。

畑の中や周囲の草は、栽培種と競合するものは抜いたり刈ったりするが、基本的には裸地にぜず草を生やしながら、適宜刈り分け、抜き分けている。その基準は言葉で表現するのは難しいが、できるだけ在来種・有用種を残す。あえていえば直感ということになる。

外来種のうちアメリカセンダングサは根ごと徹底駆除。セイタカアワダチソウは刈り取り、セイヨウタンポポも刈り取るようにしている(敷地には在来種のカンサイタンポポが優勢)。ヤナギハナガサはきれいだしチョウがよく来るので残している。

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湿地帯の草刈りを繰り返しているうちに、ミゾソバが美しい群落で現れたのは嬉しかった。水田の頃の記憶が開花したのである。いまこの花畑にはミツバチがたくさん訪れている。

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そうして刈った草は一カ所に山積みしておき、ときどき切り返してやれば腐葉土になっていく(雨の多い地方では雨避けをかける)。その腐葉土は底の方から取り出して畑に入れていけばいい(先日腐葉土を掘っていたらカブトムシの幼虫が何匹もいたのでその山は崩さずおいておくことにした)。

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耕耘機や草刈り機など動力は使わずすべて手作業で、道具はこんなものだ。

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家庭菜園というと小型耕耘機で耕してすべて裸地にリセットしてしまい、栽培品種以外の雑草は徹底排除する、いわばプロの百姓と同じような作り方をするのが主流のようだ。

また、ガーデニングはというと、芝生とレンガを組み合わせ、英国風に外来品種の花庭園を作るのが日本でも盛んに行われている。

しかし私たちのように、そこにいる生き物たちの力を利用して、元の敷地の土の記憶を取り戻すように、じっくり改変していくのも面白い。だいいちお金がかからないし、手間も少なくて済み、変化していく自然から多くのことを学べる。

空き家に移住者が入り込む機会が多い現在、家に付いている土地に手をこまねいている人も多いのではないだろうか。そんな人たちにこそこの方法が向いている。

荒れ地を開墾してゴミと石を取り出すことから始める「自然流」家庭菜園とガーデニング。群馬の山暮らしではすでに実践していたが、雨の少ないここ香川でも目を見張るほど有効だった。ということは、おそらく日本ならどこでも可能なのだ(ただし過疎地に行けば行くほど獣害のリスクが高い)。

これは食べるための余裕が生まれたからこそできる、きわめて知的な、新しい遊びとも言える。


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