秋は伐採。というわけで梅の枝を処理。こいつはチクチクとして扱いにくい。生木だというのにノコが食い込んでいく。ナタで小枝をさばき、長さを揃えてヒモで縛って薪場に積む。
次に石垣天端立つシラカシの枝伐りといく。YKが伐り手を志願したので僕は下で指示を出したりロープで伐採枝を引っ張ったりする。なにしろ石垣自体が3m以上あり、そこから生えている太い幹をさらに4~5m登る。ザイルでもやい結びをし、スリングで支点をとってカラビナをかけての作業だ。
年明け早春に伐採したクヌギやカシはすでに水を吸い上げており、薪に仕立てたらカミキリムシの穴だらけになってしまった。伐り旬がいかに大事かを痛感したのだ。薪場をみればその穴からカミキリの幼虫を引っ張出そうとカリバチの仲間が、穴に身体を突っ込んでは木屑を捨てにいくのが見られる。
常緑樹のシラカシは驚くほど多量の葉をつけている。落とした枝から葉を取って薪に仕立てるのがまた一苦労だ。その小枝に鳥の巣が着いていた。がその材料にはほぐされたナイロンのヒモが使われているのだった。
大枝と小枝はそれぞれ分けて薪場に積み、切り分けた葉は堆肥場に積んでおく。その堆肥場に美しいイモムシを発見。シラカシの葉っぱについていたもの? ヤママユに似ているが、調べてみるとエゾヨツメという蛾の幼虫らしい。YKを呼んでしばし二人で見とれてしまった。
こうして、作業はしばし中断されるのであった。