常々「趣味のどぶろく」を造ってみたいと思っていた。もちろん手間も日数もかかり、温度管理だとかが面倒くさそうなのだ。が、梅酒の瓶が空いたことだし(飲んでしまった)、連載中の雑誌『現代農業』にはこの季節になるとやたらと酒づくりの記事が載っていて、気になって仕方がないのであった。
記事によれば米だけじゃなくて、ジャガイモやサツマイモでもどぶろくが造れるらしい。そこで、友人から貰ったサツマイモが余っていたのでこれでやってみることにした。ほかに材料は市販の麹「みやここうじ」(200gで350円くらい)、ドライイースト、黒砂糖+白砂糖、水。ヨーグルトもちょっと入れるといいらしいが、省略。
まず囲炉裏でサツマイモを蒸す。皮はついたままでいいそうだ。
マッシュしたイモに水を入れ(水道水は不可。ということは、アトリエの山水は最高級品?)麹やイースト、砂糖などを投入、まぜる。
瓶に入れて温かいところに置いておき、ときどきかき混ぜる。これだけ。
囲炉裏ばたに置いておくとすぐに「ぶつぶつしゅわしゅわ」と音がして、
泡が出てきた。
その後は囲炉裏端に置いたり、日中は廊下側の暖かな場所に移動したり、夜は薪ストーブの側に、寝る時は瓶を半纏でくるんでおく(やけに熱心)。
4日後のお姿。すごくいい匂いがする。
待ちきれずに漉して飲んでみることにした。金ざるでは漉しきれない。サラシ布でぎゅーっと絞る。
クリーム色のサツマイモドブロク完成! 味は発泡酒の舌触り、ほんのり酸味、意外に甘くはない。飲みやすく、すがすがしい味わいに感動させられる。
火入れする前の原酒(発泡性のもの)を何度か飲んでみたことがあるが、かなり似た味わいだ。韓国のマッコリにも似ている。
全部しぼってみた。これだけのドブロクができた(途中でだいぶ飲んでます)。
翌朝、きれいに分離していた。飲む時はこれをよく振ってから(ちょっとガスが出る)。酵母が生きているので、日増しに味は変化していくものと思われる。
これを蒸留するとイモ焼酎ができるわけだ。
YKは「うんみゃ~」といいつつお替わり、ほっぺたが赤くなっている。僕の場合、酔いはそんなに来ないけれど、なぜか飲酒後眠くなるのであった。
しかし、酒がこんなに簡単にできてしまうとは(はまりそうでコワイ/笑)。