早朝の熱田神宮に参拝する。三種の神器のうち「草薙の剣」はここにあるといわれている。
大阪の万博公園にある「国立民族博学物館」(以下、民博)へ。駐車場がわかりにくく、公園外周が一方通行なので探すまで2周してしまう。ようやくたどり着いた駐車場はなんと料金が1200円。万博が行なわれたのは1970年。その成れの果て、岡本太郎の「太陽の塔」が立つ荒涼とした敷地が宙ぶらりんのまま遊んでいるという印象を受けた。
民博の建物が高邁かつブラックで背筋が寒い。が、聞いてみると設計が黒川記章氏と解って妙に納得。中の展示はその蒐集規模といい展示の空間デザインといいすばらしいものだが、ハタと思い当たったのがロンドンの大英博物館。当時、国の威信をかけてあれと同じようなものを作れってことだったのか。
全部見てまわると4~5時間かかるらしいので、日本の展示資料だけをみた。お目当ての京都町屋の台所の展示は企画展だったらしく見当たらないが、学芸員が丁寧に資料を持って来てくれたりした。しかし、ここの人件費も運営コストもかなりのものだろうと察しがつく。閑散とした展示コーナーはヒマを持て余している爺婆様がぽつぽつと歩いているだけ。世界中の観光客がつめかける入館料無料の大英博物館とはエラい違いである。
このPC全盛の今となっては古びた感の否めないテレビ画像による学習コーナー(当時は最新鋭だったのであろう)に疲れ顔の小学生が座っている。アイヌや秋山郷の暮らしも、藁を使っていた昔も、ここでは見せ物でありガラスやコンクリートに閉じ込められたままだ。
神戸でライト設計の「ヨドコウ迎賓館」に立ち寄ったが休館日だった。淡路島から四国に入る。高松もどんよりした空で、ちくちくと目が痛くなる。ここでもケムトレイル雲がたくさん出ている。