四万十式作業道取材11.(萩へ)


関門海峡をトンネルで本州へ。橋の下は「壇ノ浦」。源平合戦の最後がここ。八双飛びの義経像の前で。

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山口県はじっくりみたことがない。日本海側を走り、途中ラジウム泉の大河内温泉に入る。加熱槽は循環だったが、31度の源泉はちょろちょろながらも掛け流し。まず加温の湯船で温まってから、この低い温度の浴槽につかる。じんわりと身体に効くこの入り方もなかなか良い。

萩へ行く。造り酒屋からみる豪商の家。

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蔵のナマコ壁と飛び石、竹や木や石や土でアートしてる。実用でもあり現代美術よりよっぽどいい。

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庭園も古いものなのだが、海の石を使っているのでコケがつかないとのこと。モダンだ。イサム・ノグチみたいだ。

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焼杉の壁板。西日本でよくみられる民家の壁。スギ板の表面を炭化するまで焼くと、虫に喰われず雨にも強い。

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木戸孝允の生家にて。質素だが、構造的空間的になかなかすばらしい家。庭もいい。

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軒の柱は節だらけの磨き丸太に削りを入れて凹凸がつけてある。ゲテものの人工しぼり丸太などよりこのほうが健康的。

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土間の煙り抜き。補修して新しい竹材と板が張られている。ライトは後からついたものだろう。美しい開口部である。トップライトとしての効果もある。

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土間のすぐ外に井戸があり、そのこぼれ水が流れるように石を置いて水の道をつくっている。そのまま石のアートだ。この石の上で野菜を洗っていたのかもしれない。

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現役の木造校舎。萩の小学校のもの。懐かしい。そして温かい。

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津和野へ向かう途中。赤い瓦屋根、漆喰壁の家が続く。日本にもまだこんな所が残っていたのだ。

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今回購入した萩焼。一見地味でおとなしい焼き物だが、使い込むと貫入に茶渋などがじわじわと入っていき、独特の味わいをみせる。

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