旅から戻った翌日。イタルさんに誘われていた、集落の夏の道普請一回目。今回は草刈りというより、道にかかった枝を切る作業。
これは本来は土地の持ち主がやる作業なのだと思うが、限界集落ゆえ、代行ということか。途中で地主のおばさんが挨拶に来る。太いのはふとともくらいの直径の木を伐採した。枝打ちもした。小枝は道の盛土側に投げ捨てるが、薪などに使える太さのものは、切土側にまとめて立てかけておく。これが慣例らしい。
午前中に終わった。アトリエに戻って、晴れたきたので虫干しする。梅雨の晴れ間は貴重だ。ここの夏は霧や雨が多いので湿気が強い。茶箱に入れておいても昆布などはしなっとなってしまう。この際と、乾物をいろいろ干しなおす。写真は新潟の旅で買ったビッグサイズの煮干しです。上から三つ目はちびた鉛筆のようなカツオブシ。
昼は蕎麦。だけど麺つゆがないので急遽つくる。大煮干しを鰹節削りで削って。
けっこう削れるでしょ。削りたては酸化してないのでいい出汁が出ます。
ちびカマ君で出汁とり中。奥にあるのはすでに沸騰した湯をたたえた鍋。出汁ができるまで保温しておくのだ。
その鍋は空中に浮いているわけじゃなくて、こうなっている。丸太の腰掛けに木っ端。地面に下ろしてしまうよりちょっとは保温になるでしょ。薪の節約節約。。。
ふいーっ、うまかったぁ。山の水と薪の火で麺類をやるとどれほど美味いか? を知りたい人は昨年と一昨年のブログを見てね。さて、このちびカマ君だが、かなり錆も出てあと何年使えるだろうか。スペアが欲しい。
埼玉県の鋳物の町、川口を探したら、同じものが見つからないだろうか。僕らにとってはなくてはならないアイテムなのだが。密集した町ではムリだろうけど、ちょっとした郊外型の住宅の庭先なら、これで木屑や紙ゴミを燃やして調理すればゴミは減るし、楽しいし、美味しいし、いいと思うんだけどな。
昼食後は麦刈りだ。麦栽培2年目の今年は、自家製タネを使ったせいか、連作のせいか、それとも天気のせいか無肥料のせいか、生長が悪く、隙間に雑草が生えてしまったほどだった。
まあいいのだ。少ないが、実っている。来年もまた、この中から太った優秀なタネをみつけて栽培するのだ。
夕刻、雷が来る。途中で一度撤退したが、雨にはならず全部刈ってアトリエまで運び上げることができた。今年もエゴマを育てている。そして自家製石臼挽きエゴマ入りチャパティをやる、このために麦を栽培する価値があるってもんだ。