「なんか変な虫が来てるよ~」
YKが叫ぶ。アトリエの山はいま虫たちが絶好調の季節。夜、網戸には様々な蛾たちが集まり、デジカメを持って観察に行くこともしばしばなのだが、今回は大物だった。
ヘビトンボ。幼虫はムカデのような形態の水棲昆虫で「孫太郎虫」と呼ばれ、子供の疳の虫に効くといわれ、漢方薬的に食べられたりしていた。アゴが強くて噛まれると痛いとか。
幼虫はここH集落の分校(現在は廃校で集会所として使われている)のプールの掃除のときに見たが、成虫は初めてみた。
トンボとはいうがカゲロウの仲間で、トンボとは違って完全変態し「蛹(さなぎ)」になる。清冽な水質の生物指標になる生き物なんだそうである。