囲炉裏作りワークショップ@大阪千早赤坂村(1日目)


いよいよ囲炉裏作り当日。大阪府唯一の村、千早赤坂村は金剛山の登山口として有名で、金剛山登山は関西圏ではポピュラーであるらしい。村に入って驚いたのは野生のヤマユリが道沿いに見られたことで、僕はヤマユリは中部・関東・東北の花だとばかり思っていたが、南限は近畿地方であるようだ。サユリ家のアプローチにも、まるで出迎えてくれるかのように開花していた。

さて、このワークショップ開催までに皆で苦労しいてコンクリートを掘ったというのがこれ。コンクリートの叩きの厚みは18cmくらいもあり、ワイヤーメッシュもしっかり噛んでいる。コンクリートカッターやブレーカーをリースして、仲間と何日もかけて開削したそうだ。

そして炉縁のする材はこれ。固い広葉樹で、材質はちょっと解らない(のちにケヤキと判明)。

午前中は座学。自己紹介のあと、ホワイトボードで囲炉裏の講義を。

これから家に囲炉裏を作りたいという人もいて、皆熱心に聴いてくれる。

昼食はお隣の「食堂あうりんこ」で。

午後から作業に入る。まず炉床をもう少し掘り下げて土が見えるまでにする。そしてワイヤーメッシュの端切れを切断する。

粘土を塗っていく。これもあらかじめ切りワラを入れて練って用意してもらっていたもの。水を足して粘度を調整し、団子を作って叩きつけるように塗っていく。

足りなくなったのでもうひとフネ練る。

最後は左官ゴテですりつける。

ほぼ仕上がった。粘土を使うと四面の入り隅をきれいな曲線で仕上げることができる。空気がスムーズに流れるように直角や直線はないほうがよい。

大工見習いのT君らが炉縁を作りにかかる。施主サユリちゃんの要望で、接合部はほぞ組みでやることに。

慎重に合わせて墨付け、ノミを使った削り。

ドリルで穴を開けてからノミでほぞ穴を開けていく。

その間に自在カギの製作も同時進行で。今回はY字の流木を使った「掛け形」のものにすることに。

施主みずから彫刻を入れていく。

炉縁を組んでいく。ちょっと苦戦して途中で何度も修正を入れ、最後は隠しビスを打って締め上げた。

なんとか完成。

これは仮置きで、コンクリートの叩きには将来的にスギの厚板でフローリングにするので、そのぶん炉縁をかさ上げしなければならない。それはまた明日。今日はここまで。

夕日を浴びながら集合写真♬

(続く)


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