銀色の火箸がふたつ


お隣のMKさんが囲炉裏用の火箸をプレゼントしてくれた。勤めている鉄工所で自作してくれたのである。「忍木菟屋の開店祝い、先にやっとくよ」と、同じくMKさんに貰った久保田の大吟醸「萬壽」の封を切って、乾杯する。

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桐生の山間部とはいえ、住宅が周囲にあるこの場所で、囲炉裏を焚くのはいかがなものか? と少々不安はあったが、組長でもあるお隣のMKさんが、囲炉裏のある昔の暮らしに愛着のある人で、私たちはそれにたいへん助けられた。そして今日は初めて囲炉裏の炎を囲みながら、酒を酌み交わしたのである。

「ブログ読んだよ。明日イタルさんと飲むんだろう、今日の(萬壽の)残りは持って行ってイタルさんに飲んでもらえよ」

「ありがとう、そうしますよ」

私たちが囲炉裏で使っているトングは西洋由来のもので、日本では昔から鉄の火箸が使われた。それにしてもステンレスをこのように精巧に加工できるMKさんが、私のつくる囲炉裏部屋をどのように見ているのか、まったく冷や汗ものである。

夕刻、藪塚のIさん夫妻来訪。2月に太田で行なわれるSHIZUKUのコンサートのチラシを受け取りに。

パソコンでの手直しもあろうと和室のコタツの行火(あんか)に炭を入れて打ち合わせ。Iさんは行火の温かさに感動の様子。

夜、静岡の石垣大兄から電話。大兄の名著『伐木造材のチェーンソーワーク』(全林協2007)が某所でパクられているとかで、相談を持ちかけられていたのだが、先方が平謝りで解決に向かっているとのこと。まったく林業界の性根はまだまだ腐っている。

来年は森関係でも大暴れするからね。覚悟するように(笑)。

それでは、良いお年をお迎えください。


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