イタルさん新年会とピザ窯


除夜の鐘とともに近くの氏神様である二渡(ふたたり)神社へ詣りに行く。一眠りして朝はお雑煮。

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午後は旧アトリエへ。鬼石までは約2時間の道のり。途中、藪塚あたりで「赤城おろし」を体感してみる。群馬の平野部の冬は「空っ風」が名物だ。畑の砂塵が飛ぶ。だけど平野から見る山の景色はすばらしい。

イタルさん宅には3人のご兄妹が揃って、お呼ばれの私たちと合計6人とネコ1匹ががコタツテーブルを囲む。

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娘のY子さん(私たちと同じ世代である)の手料理と、ビールと久保田の大吟醸ともろもろの焼酎と、昔の思い出話や桐生での近況など話は尽きることがない。

「正月は来れねえかい」と飲み会に誘ってくれたのはイタルさんのほうだった。私たちもイタルさんと飲みたかった。イタルさんは80歳だが、まだ元気に畑仕事に出ている。コンニャクも出荷している。その手伝いにお兄さんたちは有給休暇を取ってまで手伝っている。


翌2日はピザ窯始動。

うららかな新年二日目の庭先。

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内部のススが白く切れてきた。窯が暖まり、ピザやパンが焼ける温度になったサインだ。

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具はアンチョビとケーパー、タマネギのみ。生地は自家製小麦(全粒粉)石臼挽きを3割ほど入れた地粉。

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石窯の火通りの良さは抜群で、わずか2~3分でピザは焼けてしまう。だから素材の風味を損ねない。

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1枚目の試食で調子をみた後、昨年同様イタルさんちに2枚「宅配ピザ」をする。

相方と二人で造ったこの窯と・・

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私が一人で格闘して造った石垣。

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私たちがH集落を去ることをイタルさんは残念に思っている。それは痛いほどよくわかる。私たちは桐生で飛躍せねばならない。

そして、この旧アトリエの施設が理想的に、うまく運用される手だてはないものかと、ずっと考えている。

 


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