前回の九州取材旅の途中、木曽で手に入れたサワラのおひつ。隣に転がっているのは囲炉裏用の火吹き竹。
羽釜で炊いたご飯を入れてある。おひつのご飯は冷めても美味しい。翌日でもそのまま食べられる。私は昔から電子レンジでチンしたご飯は好きではない(もちろん電子レンジ自体持っていない)。しゃもじは竹。
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さて話は突然変わるのだが、このところ写真家の宮崎学さんの本を立て続けに読んでいる。その1冊『洗剤キャップの棲み心地は?~かわりゆく環境 日本生き物レポート~』(理論社2006)
表紙は海に流れ着いた洗剤キャップに棲みついたヤドカリ君という衝撃的なもの。
燃やすと有毒ガスを出し、埋めても土に還らないプラスティックゴミ、野生生物がそれを取り込んで暮らしている。
これは長良川上流のオオサンショウウオ。近所の仕出し屋さんの排水溝から出るマグロのアラを食べに来ているところ。あの清流の王者がゴミにまみれ、海魚を食べている。ぐわぁぁぁ。
このシリーズ、他にも何冊か出ている。
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で、なぜ冒頭に「おひつ」なのかというと、燃やして土に還るものを使い、できるだけ地産地消でいきましょう、というお話です。民主党さん、「合成洗剤禁止」「台所用品は自然素材使用義務化」「薪風呂にはエコ助成」なんて政策も打ち出してくれませんかね。