さて薪ストーブ愛称「トラちゃん」とは? まずは旧アトリエで設置きたときの記事をご覧下さい。
前日は資材の買い付けで一日かかってしまった。煙突の部品とかレンガを選んだりとかホームセンターを数件回った。
まずはストーブの台座。下げ振りで煙突の位置を出してレンガの個数から位置や大きさを決める。後ろの白いボードはケイカル板。今回は既設フローリングの上に設置するので断熱用に。重量で床がたわまないよう根太の位置をひっかけるのも位置決めに重要(釘の位置でわかる)。
捨て板を敷く。パレットの廃材杉板を使用。床板と直角に敷く。枠は旧アトリエから持ってきた廃材角材(ラワン系・樹脂処理の重く強固なもの)。それぞれビス止め。捨て板は端の一枚をはカンナで微調整しないと直角がでない。
断熱用のケイカル板(1枚700円くらい。ノコで簡単に切れる)を敷いてからレンガを載せる。接着はしないでおいた。
枠の処理。手オノのはつりで角を取ってある。接合後ノミを使ってすり合わせる。
トラちゃん着地。まずは捨て板を敷いて載せ、位置が決まってからレンガに載せるのが無難。担ぎ棒をロープで渡し2人で息を合わせて移動するとスムースです。棒はスギ丸太。細いけれど生き節がたくさんあるところなので強くてたわまない。
煙突を載せて、カットする長さをみる。
メガネ枠は土壁をサンドイッチするかたちで内と外に付けるが、梁にあわせてレベルのすりつけすると微妙にずれるので、水準板(赤丸)を柱に仮打ちして内と外に出し、穴位置を正確に合わせる。
土壁穴空けの道具たち。エアブラシ画制作に使っていたマスクがこんなときに役立つとは(笑)。カッターで丸を描いてから、マイナスドライバーで土をほじくり、回し引きノコで竹小舞をカット。
いきなり崩していくと表面の漆喰がランダムに剥がれてくるのでカッターで円を描いて傷をつけておく。
外側。漆喰の白を生かしたメガネ枠にしたい。泥が落ちるのでビニール袋を下げて。
回し引きノコで竹を切る。
枠の内側にケイカルボードを切ったものを回してから土壁用の土を塗っていく。外側はトタンをつけておくと煙突が動かず安定。
外壁は穴を防ぐ程度にする。
ブレ止めの専用金具をつけて、完成。煙突は建物の美観を左右するシンボリックなものなので位置や高さはとても重要だ。いい感じに仕上がったのではないかな。
古民家に四角い市販のメガネ板をはめ込もうとすると土壁を大きく切断せねばならず、強度も心配になるし接合部も醜くなる。土壁は防火断熱効果の高い素材なのだから、煙突が通る穴が空けばそれで十分。ただし中に竹や藁が入っているので、直接煙突が触らないように、空間には粘土を充填すればいい。と考えたのでした。
さて、これで煙にむせることなくライブの練習ができるな♬
*
▼普通の新建材住宅で薪ストーブを設置するときは友人Kさんのブログが参考になりますよ。
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/8.html
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/9.html