臼を彫る


近所のトラさんからいただいたケヤキ丸太を、年末までに臼に仕立てねばならない。餅つきは30日に決めてあり、助っ人も来てくれる。臼づくりで欠かせない「臼くりちょうな」という道具を探し歩いたがなかなか手に入らない。結局、ネット見つけて福井の鍛冶屋に注文。

それが到着するまで粗彫りをする。まずは長過ぎる胴をカット。次いで虫食いの入っている白太の部分をオノでハツっておく。

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チョークでおよその印をつける。真円ではなくちょっと変則的な形なので難しいかも? もちろん臼彫りは初めてなのだ。

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チェンソーで縦横に切れ目を入れる。ケヤキは硬いのでガイドをつくっておかないと刃が定まって入っていかない。ので、くりこぎでガイド穴を彫っておく。電動ドリルは私のはインパクトじゃないので全く刃が立たない。

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臼くりちょうな到着。間違って米子のほうに行ってしまったみたいで、2日遅れ着。

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福井県大野市の安養寺屋謹製。

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高い買い物だが、これなくして臼づくりはできない。

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ひたすらチェーンソーで格闘中。住宅地なので電動を使っています。

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オノで格子の出っ張りをぶち割っていく。それにしても硬い!

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ちょうなを使ってみる。うん、いい感じ。ざっくざっくとはいかないが、かなり思ったように彫れる。臼を彫るときは上から刃物を入れようとすると木目の関係で逆目になる。下から上に、もしくは横にしか彫れない。だから、このような特殊なちょうながどうしても必要になる。

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形が見えてきたらチェーンソーとちょうなを併用しながら掘り進み、形を決めていく。深さを出すにはチェーンソーの粗彫りが決めてになる。

チェーンソーの荒削りな面を臼くりちょうなでハツっていくと、つやつやな赤い木目が見えてきて美しい。ケヤキは香木の一種なのだろうか、よい香りがする。さらに四方反鉋(しほうそりがんな)で仕上げる。

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ふう、完成! 臼くりちょうなの刃こぼれは全くなし。すばらしい。餅つきが楽しみ♪

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