落花生干し、底引き漁の獲物


先日ちぎっておいた落花生を洗浄してザルで干しにかかる。風干しでだいぶ乾いているが、まだ殻には土や泥がついているので、それを金ザルでこするようにして洗うのである。

“落花生干し、底引き漁の獲物” の続きを読む


バロンの怪我、ベーグルサンド


昼間、天気がいいのでパルテノンに干しておいた落花生をちぎってカゴに集める作業をした。その間バロンは私の周囲で遊び回っていたが、やがてパルテノンの中の日向に横たわって眠ろうとしている。

“バロンの怪我、ベーグルサンド” の続きを読む


東京とんかつ/とんき、のもとや


東京へ来れば会いたい人、合うべき人がいないわけではないが、運慶にひとり沈潜していたい・・・誰とも話したくない夕暮れだった。

“東京とんかつ/とんき、のもとや” の続きを読む


運慶展へ


運慶、私の最も好きな仏師・彫刻家のひとりである。小学校のとき教科書の写真で東大寺南大門の仁王像を見て以来のファンだ。修学旅行で奈良に行き、本物にさらに感激し、運慶の凄さに対する思いは確信となった。他の作品を見たい・・・しかし運慶の作品は少なく、地方に散らばっており、奈良でも他の像は特別開扉のときしか見れないのだった。

チャンスが訪れたのは 1994(平成6)年、35歳のとき。大学時代の友人の結婚式のため九州へ行く途上、奈良国立博物館で「運慶・快慶とその弟子たち:特別展」を見た。円成寺の「大日如来座像」と高野山霊宝館の「八大童子」六躯が来ていた。

その後、2006年には伊豆の願成就院で毘沙門天ほか数躯の運慶作を、そして高松に越してから、興福寺北円堂の特別開扉で無著・世親像を、遂に見ることができた。これで運慶の傑作といわれる仏像は大方見たはずだ。

だが今年、驚くようなニュースが飛び込んできた。運慶の作品が集結する展覧会が、秋に東京で行なわれるというのだ。運慶作の仏像はわずか31体といわれているが、そのうち22体が集まるという。どうやら興福寺の改修や国宝館のリニューアルオープンとも関係があるのか、ともあれ過去に例がない大規模な展覧会をやるのだ。

“運慶展へ” の続きを読む