バロンの怪我、ベーグルサンド


昼間、天気がいいのでパルテノンに干しておいた落花生をちぎってカゴに集める作業をした。その間バロンは私の周囲で遊び回っていたが、やがてパルテノンの中の日向に横たわって眠ろうとしている。

ネコは、古代からネズミや鳥から穀物を守るために人間と共存してきた生き物である。バロンにとって、このときが普通にしあわせな時なのかもしれなかった。

このところ大型の飼い猫がウチの敷地にちょっかいを出しており、バロンはそれに対決していた。昼間、仕事をしていると、両者のうなり声が聞こえるときがあり、心配して行ってみるとパルテノンの中でお互いにらみ合っていたりすることがしばしばあった。

相手は首輪のある飼い猫なのだが、性悪そうなデブネコで、図体はバロンの倍ほどもある。バロンはそれに一歩もひるまず、この敷地の縄張りを死守するという構えで、けっこう感心していたのである。

数日前、バロンの前足の付け根に傷を発見し、そこから膿みが流れていた。病院に行くと「噛み跡ですね」ということで、薬などをもらってきたのわけなだが、どうやらあの性悪ネコと一戦交えたらしい。なにしろそれ以来、あのネコの姿はない。

空港のショップで使える金券があったのでいろいろ買ってきた。讃岐ワイナリーの新酒と、小豆島オリーブの塩漬け。

せっかくのワインなので、先日の失敗作「さぬきの夢パン」をベーグルに見立ててサンドイッチを作ってみた。片側にブロッコリーのスプラウト、もう片方にはマスタードをたっぷり塗って、

蒸した鶏胸肉の薄切りと、タマネギの刻んだの。塩コショウ。

むほ! なかなかいけますぜ♬

おっと、オマエにお土産を忘れたな。でも、留守中はいつもスタッフに美味いものをたんまり食べさせてもらっているのであった。


「バロンの怪我、ベーグルサンド」への3件のフィードバック

    1. ベーグルにはブロッコリーやアルファルファなど細めのスプラウトが合います。ツナも合いそうです。丸元レシピで、沸騰させないで茹でたアジの身をほぐして、塩、レモン汁、パセリ、ニンニク、クミンシードで和えた「アジのマリネ」というのがあるんですが、これも合うだろうな。

      「料理を音楽にたとえれば、この料理はまさに名曲である。何度食べても飽きず、食べるたびによろこびが湧く。冷蔵庫で何日か保つので非常に助かる。ご飯にもパンにも合い、すばらしいサンドイッチになる」「ここではアジを使ったが小魚ならば何を使ってもおいしくできる。スペインにも似たような料理があるようだが、北モロッコの郷土料理で、このレシピはレイーヌ・F・デイの『キッチン・イン・カスパ』に拠っている」(『丸元淑生のシンプル料理』講談社,1993)

      M君の瀬戸内小魚は可能性がたくさんありますね♬

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