揺れと古民家


自分の誕生日にも無頓着なほど新著の仕上げに没頭中の11日、あの地震。桐生は震度5強。ちょうどパソコンに向かっていたのですぐ震源を調べた。ここでこの揺れなら震源地の近くは大地震になっているはず。なんと宮城から茨城にかけての長大な巨大地震。そして悪夢のような津波・・・。

茨城の水戸で育ったので大洗や日立、北茨城は子供の頃からよく通った。見慣れた場所が津波で被害を受けている映像は(テレビはないがPCでUSTREAM経由で見ていた)衝撃的で胸がつぶれるような思いがした。そして、岩手も、宮城も、福島も・・・。私は学生時代福島の郡山市に下宿していたことがあるので思い出の場所がたくさんある。名古屋在住のKから電話が入った。やつの故郷は岩手の釜石だ。が、自分の実家よりも郡山やいわきや磯原にいる学友たちを心配しているのだった。

さて、この家は古い(築110年)。しかも旧アトリエのようなケヤキ大黒柱のあるような骨太民家ではなく、町家のような造りで、田の字の芯柱は3.5寸角しかない。しかも根継ぎしてあり、全体に傾いているのを前の補修でいろいろ当て木をしてしのいでいる。

「大地震が来たらまっ先に倒れるのはウチだな」

と思っていたところ今回の地震。

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