中津川林道~小鹿野


翌朝、朝食時に「やどや」の主人、Y氏と話をする。氏は森林組合作業班で林業を長く経験してきたので、かなり突っ込んだ話題となった。

噂では聞いていたが、神流町の森林組合で、立て続けに死亡事故が起きた。一人は伐倒木の下敷きに、一人は枯れ木の落下だそうである。話しを聞いてみると、後者は私も一度お会いしたことがある方であった。

林業作業は恐い。機械化が進めば進むほど危険が増す。

Y氏は事故の原因をこう分析する。

いまの森林組合の仕事はほぼ100%補助金の仕事で、実際に荒廃した森を快復させる仕事にほど遠い内容も多く、しかもノルマや時間に追われがちである。

少し前までは、70~80代の土地の古老が作業班に居て作業を仕切り、適宜休みを入れたり余裕をもって周りを見ることで、事故を自然に回避しいていたのではないか。

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