魂の無い狂人の手によって


神流川の支流にて


田んぼの手伝いで籾(もみ)付きの米を貰ったので、下の町に住むIさんのところに持って行って、籾を取ってもらった。Iさんの家は鮎川の流域で、位置的にはアトリエの背後にひかえる御荷鉾山の、反対側にあたる。

鮎川は神流川よりはずっと小さい川だが、その名の通り昔は鮎がたくさん上ってきたらしい。ちょうどIさんの家の畑の下が崖になっており、そこを鮎川は大きな深みを作って流れている。すぐ近くには5年ほど前に温泉施設ができ、営業している。このあたりは塩泉脈があり、ここの湯も源泉は塩辛い。

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