2階へ


今年は1月からすでに温かい日があって、囲炉裏ではなく外(庭先)でチビカマを出して朝食兼昼食をとることも多くなってきた。が、チビカマを外へ出してみたものの、今日は風が寒い。囲炉裏に変えようと室内に鍋を移動した。

ところが庭に戻ると風が止んで、再び温かい。うーん、中か外か、ぎりぎりの線だナ。コルビュジエの写真集なんぞを読みながらコーヒーをすするうちに突然閃いた。

チビカマは鋳物のカマドで軽いので移動できる(少々の火ならそのまま移動も可、というスグレモノである)。また、底に足があるので室内でも使えるのだった。そうだ、2階を使おう!

2階は倉庫状態で、ちょこちょこと掃除はしているものの、改装はまだ手つかず。だから階段から土足で上がっている。南側は障子もすべて取り払ってあるので、板戸を開けると全面開放のテラス、という状態になる。

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拭き掃除


このところお客さんが多くて、その度にあわてて掃除をしたりしている。「お客さんが来る→掃除をする→部屋が片付く」というわけで、弾みがついて1階和室の畳の一部が剥がされ、ようやく薪ストーブの設置となったわけだ。

古民家暮らしで大変なのは、なんといっても掃除であろう。なにしろ改装途上だし、囲炉裏や土間を使っていると、毎日のように拭き掃除をしないとすぐに灰・埃が積もる。が、マジで掃除にかかると一日中掃除しているハメになる。創作も、外の仕事もあるので今はそんなことばかりしているわけにいかないのだ。

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トラちゃん着火


今回の煙突はとりあえず2階の室内に立てることにした。この古民家は養蚕のために造られたもので2階の天井は高く大空間になっていて煙り抜きのすき間がある。もともと囲炉裏で燻すのを前提に造られているのだ。囲炉裏の上部、前住者が化粧合板で塞いでいた天井をナタとノコギリで切り取り剥がすと、井桁の煙り抜きが現れた。美しい端正な大工の仕事に感嘆しつつ、僕らは2階に上がってそれを取り去り、トタンをはめ込んで煙突を設置する。

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トラちゃん入場


昨年の2月、友人から薪ストーブが届けられた。それは長野の職業訓練校の生徒の作品だという。本体からにゅっと出た足が日本画の虎みたいで可愛いので、僕らはこの薪ストーブを「トラちゃん」と命名した。が、その重さはなんと80kgもあり、アトリエまで担ぎ上げるのは大変だった。

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カーテンウォール/囲炉裏の下窓


今日はのんびりしよう、と思っていたが、改装途中の囲炉裏部屋が気になって仕方がない。掃除を繰り返し、廃材を材料に棚を直したりした。まだ大工仕事に慣れないので時間を食う。それにしても囲炉裏部屋の下窓は正解だった。これで空間の雰囲気ががらりと変わった。古民家は囲炉裏でいぶされ壁・天井・柱が黒くなって、どうしても暗くなってしまう。

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