近所に住む篤林家のKさんの山を見に行き、帰りに線香林の雪折れなどを見学して、にゃん太郎君とS子さんを本庄駅まで送る。その足で高崎へ出て、駅近くの旧井上邸「高崎哲学堂」を見にいく。コンクリート打ちっぱなしの「高崎市立美術館」の裏手に大きなケヤキの木立と高い塀に擁された一角があり、土日のみ無料で見学できるようになっている。
囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio
イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ
近所に住む篤林家のKさんの山を見に行き、帰りに線香林の雪折れなどを見学して、にゃん太郎君とS子さんを本庄駅まで送る。その足で高崎へ出て、駅近くの旧井上邸「高崎哲学堂」を見にいく。コンクリート打ちっぱなしの「高崎市立美術館」の裏手に大きなケヤキの木立と高い塀に擁された一角があり、土日のみ無料で見学できるようになっている。
昨年からけっこうな回数を高崎方面に通いながら、かの高崎ダルマ発祥の地、達磨寺は通過してばっか。で、ブルーノ・タウトの滞在を知った僕らは、今日はじめて参詣してきた。達磨寺の縁起がまた水戸光圀公に関係していたりして(僕は水戸生まれ水戸育ち)ちょっと驚いた。立派な山門をくぐって石段を上がると、鐘撞き堂が上にあり、その撞き棒はシュロの丸太が使われている。本殿の右にある観音堂は茅葺きですてきだった。中の金色の観音様はライトアップされその穏やかな顔を拝める。本殿の左にはミニ達磨博物館ともいうべき達磨堂があって、全国の達磨玩具などが展示されていて面白かった。むろん香川の金比羅一刀彫の達磨(マツ材)もあった。
大家のKさん宅に家賃を払いに行った。アトリエの家賃は年2回、半年分を一括払いにしている。こんな安い値段でこの敷地を貸してもらい自由にやらせてもらっているし、雑誌への連載も最新号を常にお届けしているのだが「いつも楽しみにしていますよ」などと言っていただいて感謝。お邪魔するたびにKさんの子供の頃の話を聞く。それが大変興味深い。
「農繁期には学校が休みになってね、手伝ったもんだ。でも家族総出でワイワイ仕事をやるのが楽しかったよ」
当時の収入源はカイコ、コンニャク、そしてコウゾ(和紙)。コウゾは埼玉の小川町の業者が買い付けに来たんだそうだ。コウゾの皮を剥いた芯がチャンバラに最適で、それにヒモ繊維をらせんに巻いて火で焦がし、取っ手の感じを大人が作ってくれ、そんなものでよく遊んだそうである。
「もう、あんな時代はやってこないだろうけど、でも少しは戻るといいのかな」
大家さんは教員職をリタイア。いま写真と畑が趣味なのである。
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締め切りを過ぎて滞っていたパッケージデザインとロゴの仕事のアイデアがまとまり、早朝から起きだして一気にラフ案を仕上げる。ベクトルデータの入ったillustratorのファイルをフォトショップに読み込んでjpgファイルに変換し、仕事先にメールで送る。まったく便利になったものである。写植をノリで切り貼りしたり、ケイ線を丸ペンやロットリング(懐かしいですね・・・)で描いた時代から思えば、この10年の変化は驚くべきものがある。
今日は6月の第一土曜で、桐生の骨董市があるので、仕事メール送信後すぐに出かけた。が、2時を過ぎて雨が降り出し、僕らが各露店を見終わらないうちに店をたたみ始める。群馬をドライブしていると「骨董屋」が多いと感じていたが、これは古民家2階のかつての養蚕作業場が物置になっている例が多く、民具などが残されているからではないだろうか。相方は古着・古布に、僕は山道具の刃物類や昔の鍋釜に釘付けになる。しかしまあ桐生は古い建物見るだけでも面白いんだわ。赤瀬川原平「トマソン」撮りまくり、だわな。
仕事のデータを送ったその足で、軽井沢に近い霧積温泉に行った。たしかにここは秘湯だナ・・・。硫黄の臭い、お湯はかなり効きそう。水車があって、森村誠一の『人間の証明』で有名になったところらしい。素朴でよかったです。