民宿は磯原の景勝「天妃山」のところにある一泊二食で6500円という激安宿だけに建物や調度品は期待すべくもないが、料理にはちょいと海モノのいいのが出て、しかもお風呂は温泉だ。早朝、天妃山の上から太平洋に昇る朝日を拝んで大北川河口の釣り人を観察する。
カテゴリー: 森林・林業
乙母の山へ/Kさんの鋸谷式間伐
トラック移動販売のクロサワ商店のおじさんのお兄さんが、上野村でいい山づくりをしているという情報を入手して、乙母(おとも)集落に住むYKさん(74歳)を訪ねた。あらかじめ『図解 これならできる山づくり』をお渡ししておいたのだが、YKさんは僕と顔を合わすなり「私のやり方は鋸谷さん大内さんの本といっしょですね」と言った。
アサギマダラ
ちびカマ君を毎日使っていると灰がたまるので、朝それをかき出して袋にためておくのだが、ある程度たまったところで野菜たちに灰をまきにいく。有機農法を自称する人も鶏糞や米ぬかは使うけど、灰だけはなかなか使えない。ホームセンターに行けば売ってはいるけれど、鶏糞などよりずっと値段が高いからだ。
近所の鋸谷式
朝から一日じゅう連載の仕事。相方は畑へ。夕刻前にラフが仕上がって東京へFAXで送る。今回のテーマは料理。しかし僕がこんなに食べ物好き料理好きとは、HPを立ち上げるまでみんな知らなかっただろうな。山暮らし1年目からして畑にのめり込むことができるのは、この料理と直結していることも大きいのだ。なにせ無農薬の採りたての野菜は旨い。味が濃く深いので、同じ料理でも素材の強力さで別物になってしまうのだ。
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14日目/砺波~高岡~氷見~七尾~輪島
天気がいい。このまま帰るには惜しい。そんな気持ちを残しながら旅も最終日。すでに今日で二週間が経っている。そろそろ畑が心配だし、仕事の締め切りも迫ってきた。能登半島に向かい、輪島塗りの本物をじっくり見てから帰ろう、と思った。
その前にまず、砺波平野の湧水を飲みたいし、「散居村」風景を見たい。これを相方に見せるために砺波に宿をとったのだ。砺波平野には庄川の扇状地が広がる。ここは白山連邦の湧水が豊富で、各戸ばらばらに田の水利ができるので、家が散らばっているのである。しかし風が強い所なので屋敷林で防風する。その屋敷林と民家が散在する景観は見事なものである。日本の名水にも指定されている「瓜割清水」へ行く。かなりの湧出量だ。展望台まで登って、朝方の澄んだ空気の中で写真を撮った。
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