近所の鋸谷式


朝から一日じゅう連載の仕事。相方は畑へ。夕刻前にラフが仕上がって東京へFAXで送る。今回のテーマは料理。しかし僕がこんなに食べ物好き料理好きとは、HPを立ち上げるまでみんな知らなかっただろうな。山暮らし1年目からして畑にのめり込むことができるのは、この料理と直結していることも大きいのだ。なにせ無農薬の採りたての野菜は旨い。味が濃く深いので、同じ料理でも素材の強力さで別物になってしまうのだ。

さて夕刻、トラック移動販売の「黒沢商店」のサブちゃん音頭が大音響で流れてきて「ややや、ひさしぶりだね、行こうか?」「うん、話聞きたいね。行こう行こう」と道に下りて買い物。オジサンの今回の話は、この上流の上野村で強度間伐の森づくりをしているお兄さん(72歳)の話題だった。

このお兄さん、かなり前から日本の林業のスタンダードな手法である「密植」とその手入れが遅れて線香林状態になる現状を憂いて、自分なりに強度間伐して木を太く育てることを実践してきたという。

「スギやヒノキの中に雑木がなけりゃダメなんです。落ち葉が栄養になるし、風を弱めてくれるからね」

「間伐しなきゃ根っこの張りも悪くて、根の深さも浅い、だから大風や雪がくれば根こそぎ転がっちまう」

「木は揺さぶられることで強くなる。間伐遅れの密な年輪のやつは木の質としてはダメだね。大きく間伐して、年輪が大きくても、常に揺られて構造材としていい木になるんです」

というような、なんとも驚くべき情報を聞いた。僕らはさっそくお兄様の電話をひかえ、取材の約束をしたのだった。

いつものソバ麺とポテトチップを購入。ついでに「ペヤングソースやきそば」も買ってしまった。うっひゃ~禁断のカップ麺を食べるなんて何年ぶりかなぁ。いや、たまにこういうのを食べるのも勉強になるっす。実はこのページにもリンクしているBandit’s Rainさんのブログでこのヤキソバが群馬の伊勢崎の発祥だと知ったのである。たしかに、ラベルを見るとそう書いてある。ふうむ。さすがにロングセラー商品だけあって、ペヤングはなかなかウマイのであった。


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