東京都が花粉症対策として広範囲のスギ・ヒノキ人工林を皆伐し、花粉飛びの少ない品種に植え変えるという政策を打ち出した。その新聞記事(『読売新聞』06.4.4)を読んで衝撃を受けた。まさかここまでやるとは・・・。
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釜飯の具
十石峠を越えて長野の早春の様子を見にいこうと思ったら、峠の登り口のゲートが閉まっている。開通はあと数日先らしい。そこで上野村のトンネルを抜け、下仁田から軽井沢に向かった。このトンネルもすごい。交通量はほとんどなし。上野村前村長の悲願だったらしいが、これだけこの村に金があるのは東京電力にダム建設で「身売り」したからだ。
今日の『上毛新聞』によれば、上野村は「発電所の固定資産税(償却資産)が、年間予算に匹敵する二十六億四千二百万円に決まり、二〇〇六年度から地方交付税の不交付団体になることが確実になった」と。固定資産税収入だけで一般財源額を大幅に上回り「関連の電源立地対策交付金も二十五億円に達する」(!)「余った財源の使途は未定で、将来に備えて新設の基金に積み立てる方針。自立を推進する過疎の村は、財政難が叫ばれる中で例外的な“富裕層”の自治体となる」とのこと。
軽井沢は平日のオフシーズンでがらがらだった。雪をかぶった浅間山が美しい。帰りに横川の峠の釜飯を食べてみた。ロングセラーだけあってなかなかよくできている。漬け物入れなんかも秀逸である。が、味は昨日僕がつくったエビ&豚肉入りサフランご飯のほうが旨かったかな。
鎌倉へ
いろいろ見ておきたいものがあって、鎌倉へ行った。朝4時にアトリエを出発。鶴岡八幡宮に車を止め、参拝して参道を歩き始めるが、鎌倉彫のいい店をみつけてしばし鑑賞。鎌倉彫というと、素人っぽい花のレリーフを連想するが、この店のものはデザインも良く、彫りに雄渾な感じがあって惹かれた。店の人の話では、作家のものではなく、店のデザイナーが図案を決め、職人に分業で作らせているという。材は北海道のカツラ、漆は国産だそうだ。記念に小さな手鏡を買った。
ある堰堤
一日じゅうイラストの仕事。夕刻、藤岡まで降りて買い物。途中、スーパー林道の入り口にある沢の堰堤を写真に撮る。昨年から半年くらいかけてダラダラと工事をやっていた砂防堤であるが、できたとたんにすでに天端まで土砂で埋まっている。しかし、ここに堰堤を作る意味は全くないと思うが・・・。一帯は間伐遅れの線香林で、雪折れの自然間伐が多数入っており、倒木がずいぶん見られる。そして間から常緑樹が生えてきて中層を満たし始めている。この堰堤一個で工事費数百万はくだらないだろう。
ウロボロスの神話
昨日、朝のNHKニュースで「長野県の農業被害8億円」とやっていた。今年の大雪、林業の被害もあったのだろうけど、報道されるのを聞いたことがない。一昨年の岡山や四国での台風による倒木、崖崩れ被害もほとんど報道されていないのではないか。