大豆もやしの要領で、小豆もやしもできる。同じく蒸して食べる。ほのかに甘く調味も何もせずそのまま食べられる。んー。この味は実際に食べてみてもらわねば解らんだろうなぁ。コクと旨味があってついつい手がのびる。ザルとビニール袋があれば誰でも明日からでも簡単に作れる。
カテゴリー: 魚介
アサリのぬたと豆もやし
明日から3日間、取材旅が続くので、スーパーで買った近海もの天然ブリの刺身、アサリ他でお弁当のおかず料理。
1)ブリの簡単煮:ブリの刺身を短冊のダイコンとショウガ千切といっしょに酒と醤油でさっと煮る。煮過ぎないうちに身だけ取り出し、煮汁を煮詰めて身にかける。
2)アサリとネギのヌタ:アサリは殻のまま水洗いしてそのまま鍋に入れ蓋をして火にかける。殻が開いたら鍋から上げて身をとりだしボールに集めておく。畑に行ってネギを抜いてくる。それを2~3cmにブツ切りしてアサリの煮汁でさっと煮る。すり鉢に味噌とお酢をいれてすりこぎであたり酢味噌をつくる。そこにアサリの身とネギ(残った汁ごと)を入れ混ぜ合わせる。
3)タマネギのピクルス:タマネギのスライスに軽く塩を振って手で揉んでやわらかくする。そこにカレー粉(SBの赤缶)、ターメリック(粉)、クミン(ホール)、お酢を入れて混ぜる。
4)大豆のもやし:一晩水につけた大豆を竹ざるにあけ、ざるをボールの上に載せそれを覆うようにスーパーの買い物袋(透明なもの)に何カ所か穴を開けたものを被せる。大豆が乾かないように1日2~3回ほどさっとリンス(水につけ水切り)して置く。2日ほどで芽(生物学的には「根」)が出る。3~4日目、芽が大豆の大きさを越えないあたりに収穫。蒸し器で10~15分ほど蒸す。
刷毛目と三島
塩サバとキャラブキ
高崎での個展まであと一ヶ月となった。でも外でやることがいろいろあって忙しい。まずは明け方起き出して「間伐掲示板」への文章書き。その後畑の水やりと草刈り。昼食兼朝食はまず採りたてのフキでキャラブキをつくる。さらに鰹だしで味噌汁。具は豆腐と、これまた摘みたてのミツバとネギ。メインは藤岡「たむら」でいただいた塩サバの焼き物。保存しておいた熾き炭を取り出してちびカマで焼いた。うーん絶品である。
春のタコ飯
朝、NHKテレビの『生活ほっとモーニング』という番組でタコ料理をやっていた。ちょうどタコ焼き用のタコが余っていたのでタコ飯を作ってみる。昆布と鰹節でダシをとり、酒、みりん、醤油、ショウガ(わりとたっぷり)で2mmくらいに切ったタコを入れて米を炊くのである。ここでも「五人娘」というナチュラルな日本酒をたっぷり使ってみた。
生放送のこの番組では、炊飯は土鍋で炊いていたが、調理人が「電気釜で炊くよりもこのほうがずっと旨いですよ」と思わず漏らして笑ってしまった。スポンサーの影響の強い民放ではちょっと言えない×言葉だろう。
直火で炊くと旨いだけでなく、電気よりも時間が短縮できる。僕らは相変わらず羽釜+チビカマ+スギ薪で炊いている。庭先にミツバがたくさん芽吹いている。それを摘んで味噌汁をつくる。
高級米+浄水器の水+電気釜の炊飯と、並米+山水+薪火の炊飯を比べるなら、後者のほうが絶対に美味しいと断言できる。日本人は水と薪の火という大切なものをいとも簡単に棄ててしまった。その代償はあまりにも大きい。そのツケは、まわり回ってタコの棲む海にまで影響してくるのだが。
『現代農業』の連載「山暮らし再生プロジェクト」の中で料理をとりあげたとき、「川も海もダメになったら、最後の砦は山しかない」と書いた。これは全国各地を見渡してみて偽らざる実感である。その山すらも守れないなら、これはもう全員揃って破滅するしかないのである。