刷毛目と三島


8日の笠間でもう一つ、YKが自分用の飯茶椀を買った。僕も目を皿のようにして探して、ようやく二人で気に入るものを見つけた「刷毛目」の茶碗だった(写真左)。

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右は、僕が長年愛用している「三島手」の飯茶碗だ。どちらも李朝朝鮮の陶磁の歴史の流れを汲む技法の一つで、地味な色の素地に白泥(泥状の磁土)をあしらったものだ。

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「刷毛目」は素地に市と白泥の刷毛塗り込んだもので、その一気呵成の筆の軌跡が見せ所だ。「三島手」は素地が生乾きのときに文様を型押ししてくぼみを作り、そこに白泥を象嵌する。一見地味だけど、手間がかかっているのだ。この白泥を埋め込む手法の違いによっても様々な表情をみせる。

この三島は、そもそもB級品だったのだが、使い込んだおかげで渋さが極まって、「特A」に昇華しているでしょ? 博物館のガラスケースにこれを入れたらマジ李朝に間違えられて、凄い値段がついてしまうよ、きっと(笑)。

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ムカゴ(ヤマノイモの子)ご飯を炊いた。前日、水戸で仕入れた生筋子をほぐして自家製イクラをつくっておいたのである。それを調味液につけて一晩寝かしておいたのだ。地味な陶器が、鮮やかな食材を引き立てるのであった。ムフフフ・・・。ではでは

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