滋賀の永源寺に参拝した帰り、茶店で骨董を売っていたので蓋付きの塗り椀を買った。店の親父さんの趣味らしい。永源寺の奥は木地師発祥の地だから、悪いものが置いてあるわけがない。値段は安かったのだが、ひと目見てピンと来た。
「これに里芋かなんか盛ったら似合いそうだな・・・」
と手に持ってつぶやいたら、親父さんが嬉しそうな顔をして話しかけてきた。関東辺りの業者が買いに来たりもしているらしい。
囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio
イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ
滋賀の永源寺に参拝した帰り、茶店で骨董を売っていたので蓋付きの塗り椀を買った。店の親父さんの趣味らしい。永源寺の奥は木地師発祥の地だから、悪いものが置いてあるわけがない。値段は安かったのだが、ひと目見てピンと来た。
「これに里芋かなんか盛ったら似合いそうだな・・・」
と手に持ってつぶやいたら、親父さんが嬉しそうな顔をして話しかけてきた。関東辺りの業者が買いに来たりもしているらしい。
自分で囲炉裏や炭火のワークショップをやっている身でこんなことを言うのもなんだが(笑)、このところ炭と火鉢が以前よりもいっそう心地よいものに感じられてきた。燃料として囲炉裏暖炉でできた熾炭と、五名で購入した黒炭のコンビが実に具合良い。さらに火鉢で土鍋を使って調理することを積極的に始めることにした。
本を通読してみると、山暮らしをしている若杉さんは普段は七輪で炭火で料理をされているらしい。そして山の水、自然農の野菜、山菜や野草、基本調味料は吟味した日本古来の製造のもの・・・ となれば、もう絶対に旨いに決まっているのだが、加えて重要なのは陰陽の原理の的確な応用と、野草の採取といアク抜きの手法であろう。