京都の銭湯(2.浜松〜亀岡)


浜松の「コメダコーヒー」でモーニング。東の人間は知らないだろうけど、関西には喫茶店文化というものがある。深煎りの旨いコーヒーが380円で、それに頼めばバタートーストとゆで卵がタダでつく。コメダはチェーン店を関東まで延ばしている。群馬に来る日も近いだろう。店の内部は無垢の木の内装が使われている。壁や天井は節だらけの杉。トイレの手すりはタモというこだわりよう。

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桐生の火と水


先日、実家の水戸へ行った帰り、栃木の佐野から山越えで梅田へ向かうルートをとった。実は、この道沿いで伐採と集材をしていた場所があって、そこの残材を薪に貰おう、と目をつけていたのだ。いま、スギ・ヒノキ人工林の伐採跡地では、オイシイところだけを持って行くだけで、後はすべてゴミとして山に捨てていく。だから、驚くほど大量の残材が、斜面にごった返している。ちょいと道ばたに車を止めて、ちょいと道に近い場所の斜面の木を拾うだけで、およそ一ヶ月分の薪が入手できる。これを、誰も使わないのだ。もったいないことだし、次の植え付け時には地ごしらえ、という作業があるのだが、そのときじゃまでしょうがないだろう。

さて。本日、大村しげさんの『京都 火と水と』(冬樹社/1984)を読了。私は故、大村しげさんのファンで、拙著『山で暮らす 愉しみと基本の技術』にも何編か紹介させていただいたが、これも、いい本だった。前橋の県立図書館で閉架図書として眠っていた本である。まったく、なぜこんな名著が・・・。ぜひ文庫化してほしいと思う。

京都の火と水にまつわるエッセイだが、その文の中に暮らしの息づかいが込められている。

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京都四国旅(11.京都の本屋、黒田辰秋のテーブル)


前夜は亀岡の道の駅に泊まり、今日は名古屋の友人宅へ。途中で再び京都へ。

京都にはディープな本屋があると聞いてまずは見学に。「恵文社一乗寺店」。本屋さんなのだが雑貨あり、ギャラリーあり、で本の品揃えがかなり凝っている。アートからアングラ、デザインや漫画、純文学や絵本、洋書、雑誌など、雑多だがその手の本はかなり突っ込んだものまで揃えてある。うーん、京都、深し。

もう一軒、「ガケ書房」。こちらは残念ながら12時開店というので見に行けず。このような文化拠点としての本屋さんもまた、これから町再生に欠かせないものになっていくんじゃないかな。

恵文社で立ち読みしていると、京大前の老舗喫茶店に黒田辰秋が作ったテーブルとイスがあると知って、そこへ行ってみた。百万遍(京大前)にある「進々堂」。

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京都四国旅(6.京都の町中散策つづき)


京都の町中散策を続けよう。料理屋の壁が杉皮に割り竹止めだった。いま、町家の側面はトタンを貼られてしまうことが多いが、昔はこんな処理だったのかな。

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京都四国旅(6.京都の底力)


山鉾巡行の終わりはあっけなく、デパートの階下へ降りると人の波が引き始めている。後を追うように町中を彷徨うが、すでに有料観覧席あたりも人は散っており、遠くお囃子の音を聴きながら、市内歩きを続けることにした。そこで出くわしたのが山鉾の解体現場。その日のうちに解体か、忙しいな。
これが辻回しに使われた敷き竹だ。

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