京都の町中散策を続けよう。料理屋の壁が杉皮に割り竹止めだった。いま、町家の側面はトタンを貼られてしまうことが多いが、昔はこんな処理だったのかな。
京都の町家ではときおり屋根の上にぽつんと立つ瓦人形もみかける。これは鬼瓦の一種で「鍾馗(しょうき)さん」というらしい。
船岡温泉ちかくでこれを売っている店をみつけた。
これは「なぐり仕上げ」の木工職人さんのショーケース。
町家に小さな展示場を設け、職人仕事をするというのは、今でも京都で健在なスタイル。
これもなぐり仕上げの一種? スギのようだけど。
これは「竹垣」。庭師の多い京都では竹を加工する技術がものすごく発達している。これはもう取り替えが必要なほど古いが、節の部分を斜めねじりに見えるように材を並べているところなど秀逸。壊して捨てるときはカマドか風呂で焚いちゃえばいいし、いいな竹って。
「犬矢来(いぬやらい)」。道路に面した外壁に置かれるアーチ状の垣根。馬のはねる泥、犬や猫の放尿から壁を守る装置だが、現在では冷房の扇外機を隠すのにも用いられているようだ。節の部分を意識的にずらしてしますね。
ここから先侵入禁止、という意思表示にも竹で凝った造りに。
これは銭湯の建物を改装してライブ・カフェにしている。おしゃれにまとめているけど、改装費は相当かかったのではないかな。
三条通りには近代遺産建築を改装した魅力的な店が多い。毎日新聞社京都支局を改装した「アートコンプレックス1928」は劇場・ギャラリー・カフェなどの複合施設。外側はレトロだけど、展示空間はホワイトキューブでその対比が鮮やか。
これもかなり魅力的ないい建物。服屋さんのようだ。
北野天満宮の社殿(国宝)。桃山建築の粋に圧倒される思い。
鹿の彫り物。銅線の金網がまたいいのです。
むささびも見つけた! 風呂敷屋「伊兵衛」さんのロゴマークなのでした。