炉縁(木枠)の付け替え


囲炉裏部屋改装中。自在カギはまだつけていないが、すでに囲炉裏を使い始めている。なにしろ私たちにはガス台がない。囲炉裏は趣味や遊びではなく生活道具なのだ。

そうして使ううちに、囲炉裏の炉縁が同じ木で統一されていないことに違和感を感じた。炉縁はクヌギの丸太をチェーンソーで割った4本があったのだが、幅を取りすぎるので2本は別の角材を組み合わせた。しかしいざクヌギのほうにに食器を載せると「コツン」という音の響き・・・これがなかなかいいのだ。

広葉樹の重厚さと硬さがたまらなく良い。そして、針葉樹の廃材角材(といっても無傷のいい木なのだが)が実に貧弱に映るのだった。そこで、付け替えることに・・・。

残された2本はデカイ。収まるサイズに寸も厚みも削らねばならない。チェーンソー切れ目を入れて、クサビとヨキで割っていく。

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板を張る(3)


囲炉裏部屋改装中。

鉋を正確自在に扱えるようになるまで、まじめな大工さんでもおよそ5年はかかるといわれている。でもそんな時間はないので、不正確不自在のままどんどん使っているのだ(笑)。

たまたま手に入れたこの鉋(この家に置いてあったもの)は刃を研ぎなおしたら、実にサクサクとよく切れる。節に当たっても刃こぼれがない。こんな便利な道具を使わない手はない。

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床板を張り始める


囲炉裏部屋改装中。

腰板を張り終え、土壁と床板が接触する部分には古い戸板を張って腰板とした。これでようやく床板と壁との接合部が決まったので床板を張り始めることにする。

板は自分で山から伐りだしたスギ丸太をクサビで半割りにし、それをヨキ(まさかり)でハツって厚板に仕上げたものだ。原木は直径20cm程度のいわば間伐材であるが、秋切りして葉枯らしし、皮むき丸太のまま自然乾燥したので、中身の色つやはすばらしく良い。厚みは平均で4cmほどあるだろう。

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つぶし釘、建具再生


囲炉裏部屋改装中。

腰板の化粧合板がイヤなのでひっぺがしてヒノキのフローリング材と竹を組み合わせて腰板を再生した。その天端に小幅板をかぶせて仕上げとする。こういうところが勘所なのだが、寸法を正確にやらないと角が収まらず、みじめなものになってしまう。しかも、古民家はゆがみがあるので、素人には非常に難しいところである。

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さて、その小幅板の止め方であるが、ビス(木ネジ)が頑丈でいいが、ここは雑巾がけをするところでもあり(囲炉裏部屋は日々の雑巾がけが必須である)、つぶし釘でいく。

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