春のタコ飯


朝、NHKテレビの『生活ほっとモーニング』という番組でタコ料理をやっていた。ちょうどタコ焼き用のタコが余っていたのでタコ飯を作ってみる。昆布と鰹節でダシをとり、酒、みりん、醤油、ショウガ(わりとたっぷり)で2mmくらいに切ったタコを入れて米を炊くのである。ここでも「五人娘」というナチュラルな日本酒をたっぷり使ってみた。

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生放送のこの番組では、炊飯は土鍋で炊いていたが、調理人が「電気釜で炊くよりもこのほうがずっと旨いですよ」と思わず漏らして笑ってしまった。スポンサーの影響の強い民放ではちょっと言えない×言葉だろう。

直火で炊くと旨いだけでなく、電気よりも時間が短縮できる。僕らは相変わらず羽釜+チビカマ+スギ薪で炊いている。庭先にミツバがたくさん芽吹いている。それを摘んで味噌汁をつくる。

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高級米+浄水器の水+電気釜の炊飯と、並米+山水+薪火の炊飯を比べるなら、後者のほうが絶対に美味しいと断言できる。日本人は水と薪の火という大切なものをいとも簡単に棄ててしまった。その代償はあまりにも大きい。そのツケは、まわり回ってタコの棲む海にまで影響してくるのだが。

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『現代農業』の連載「山暮らし再生プロジェクト」の中で料理をとりあげたとき、「川も海もダメになったら、最後の砦は山しかない」と書いた。これは全国各地を見渡してみて偽らざる実感である。その山すらも守れないなら、これはもう全員揃って破滅するしかないのである。


サラダとワイン


とうが立ちはじめた畑のホウレンソウ、ハクサイ、越冬してようやく勢いがついてきたパセリとフェンネル、湿地にもどってクレソンをたっぷり摘んで、サラダをつくる。水切りにはサラダ・スピンナーという遠心力を用いる手回しの道具が便利。パン粉を軽く煎ってトッピングにし、ワサビドレッシングでいただく。

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その鳥の名は


16日の日記に書いておいた奇妙な鳴き声の鳥が解った。「アオバト」である。鳴き声は「ホーヮーオ、ホーィーオ」という感じで、鳥とは思えない独特のトーンなのだ。遠くでその声を聴くたびに「気になる声だよなー」「あれって鳥なのかな?」などと相方と話ていたのだ。

しかし、僕はかつてこの鳥のカットを仕事で描いたことがあったのを思い出した。美しい色彩のハトで、海水を飲みに来るという変わった習性があるということだった。神流川流域はちょうど関東地方での生息の北限であるらしい。上野村では鉱泉の源泉に群れをなして飲みにくるという報告があるが、巣の発見例も少なく謎の多い鳥であるという。藤岡側にも塩泉があるので、それがこの辺にも棲んでいる理由かもしれない。

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キタテハの産卵


すばらしい天気。早春の花が咲き乱れているアトリエ敷地の午前中は、春を告げるチョウたちがせわしく飛び交い、畑に出るのにデジカメを忘れようものなら、必ず取りに引き返すことになる。まずはコツバメが足下から飛び出す。春先だけに発生する地味で小さなシジミチョウだが、羽裏はツイード生地をみるような深い味わいがある。

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館林のウィリアム・モリス


アトリエ敷地で奇妙な声で鳴いている鳥を調べたくて、前橋の県立図書館で鳴き声CD付きの図鑑を借りた。それとは別に、藤岡図書館で借りた『魚が泣いている』柳井繁美著(煥乎堂1996)を読んでいる。煥乎堂は前橋にある大きな本屋さんだが出版事業もやっていて、群馬の自然についての優れた本を出している。この本には、かつてダムのなかった頃の利根川が、いかに自然度の高い川で人々の暮らしに密着した川であったかが書かれている。

また利根川下流部、館林市や板倉町あたりには、タナゴと二枚貝が無数に存在する水域が数限りないほどあった、という。天然ウナギも大量に捕獲されていた。現在はタナゴはまったく見られず、ウナギもめったに取れない。

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