翌日は茨城へ。勉強のために現行農法の田んぼを手伝うことにしたのだが、その打ち合わせなど。帰りに古徳沼へハクチョウを見に行った。関東最大級のハクチョウ越冬地で毎年150~200羽カウントされている。今日は数が少ない。
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新潟、水のちから
北は岩手から南は宮崎まで取材旅行に活躍中の4WD中古軽バン「アクティ」だが、実は高速に乗るのも初めてなら、冬の雪国を走るのも今回が初めてなのだった。
深夜、水上まで下道を行く途中で雪道に変わり、インターでチェーンを装着する。清水トンネルは長く、路面に雪がないのでその手間のパーキングでチェーンを外し、トンネルを出たところでまたチェーンをつける。かなり面倒だ。
新潟側は吹雪状態だった。路面も真っ白。
ラムサールの田んぼで
イラストマップと看板の仕事で宮城県に行ってきた。仙台平野は昔から水鳥の飛来地として有名で、とくにマガンは数が多い。着いた夕刻、蕪栗(かぶくり)沼をねぐらとするマガンの帰還に遭遇し、その声と羽ばたきのスケールに感動させられた。いま、日本でこんな圧倒的な野生生物の息づかいを感じさせる場所はそうそうはないのではないか。
カーンの言葉、足利、館林
前夜、けっこう飲んだのだけど、ホテルのベッドで4時に目が覚めて『ルイス・カーンとはだれか』を読み続け、相方が目を覚ました頃にはついに読了してしまう。
「構造は光を与え、光が空間をつくる」
「街路はひとつのルーム(部屋・空間)である。合意された共同体のルームである。街路の性格は、交差点ごとに変わっていき、それはいくつものルームのつながりとみなしていいでしょう」(カーン1971年の講演から)
「都市とは、その通りを歩いているひとりの少年が、彼がいつの日かなりたいと思うものを感じ取れる場所でなくてはならない」(1973年)。
カーンの珠玉の言葉が、明け方の僕の脳幹に心地よく突き刺さる。