石垣積み


というわけで朝から石垣積みの手伝いをする。

この石垣は10年くらい前に積んだもので、石は沢の近くから運んだものが多いそうだ。沢の石は水に揉まれているので、山から直接掘り出したものより角がとれて丈夫だという。

イタルさんがキャタピラのついた小型運搬車に石垣積みの道具を載せて移動。その中身はツルハシ、ハンマー、鉄棒、木杭、ジョレン、ナタ、水糸、など。まずは崩れた石を両側に除ける。作業しやすくするためである。

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総会へ


イラストマップの本描きが片付かない。そのうちに集落の定期総会の日がやってきてしまった。どんなに忙しくても、この日ばかりは出ないわけにはいかない。午後から会場の分校跡の建物へ。今回、鬼石町が藤岡市に合併することで、いろいろと決まり事が変わったりする。人事の取り決め、そして会計報告があって終了後は宴会となる。

今回、相方が会計の書類を手伝ったこともあってか、イタルさんがわざわざブランド焼酎を1本別口で買ってきてくれ、宴席でがんがん注がれてしまう。仕事で寝不足の上に(この日も昼までみっちり格闘してたのだ)、昼から茶碗で濃いめの焼酎のお湯割り。うーん効く効く・・・。しかし、ここぞとばかりさりげなく山村ネタ取材にまわるのであった。

夕刻、イタルさんとは義兄弟にあたる同じ集落のSさん宅によばれる。薪ストーブにあたりながら、また焼酎。初めて訪れたSさん宅はアトリエとほとんど同じ造り。なんと大工さんが同じ人なんだそうだ。今年84歳のSさんは、イタルさんの農作業の手伝いにやってきたときに何度か僕らと接触していた。しかし、敷地の薪の量とその積み方に圧倒される思いだ。なんというか、現役の山村人の佇まいには有無を言わさぬ迫力を感じるのである。

「酒はあるんだ。いつでも遊びにきな」そうSさんは何度も僕らに言って、おだやかに笑った。


誕生日のお赤飯&ドライブ


朝から仕事。その間、相方が昨日まいた種(シュンギク、ベンリナ、ブロッコリー)の水まき。朝食兼昼食は昨日採取しておいたフキノトウとヨモギのてんぷら。菜の花とクレソンンの辛子マヨネーズ(以上、すべて野草)。メインは小豆ご飯。ようするにお赤飯ですな。なぜ?って。今日は特別な日だかからね♬

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囲炉裏でパンを焼く


囲炉裏にあたりながら年賀状のデザインなどをやっていると、イタルさんがやってきて「外の水道が壊れちまったんだ。塩ビの接着剤は持ってるかい?」という。凍結で破裂したようだった。アトリエにはいざというときのために塩ビ管はいろいろな径を用意してあり、曲がりや径違いのジョイントなど、様々なヤクモノも揃えてある。それらを組み合わせてなんとか修理できた。「材料代だけでも払わしてくれんかの」とイタルさんは言うが「いつもお世話になっているし、困ったときはお互い様ですから」と断ると、お酒を1本持ってきてくれた。

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脱穀と手みと天日干し


お隣のイタルさんが朝から大豆の殻外しをやっていたので手伝うことにする。ヒノキの間伐材のこん棒で叩いていたので、僕もスギで同じ物をつくって手伝い始めた。昔はもちろんこの大豆で味噌をつくっていたそうで、3年寝かせたものを順繰りに食べていたそうだ。

「麹も自分たちで作るんですか?」
「ああ、ばあさんが作るのが上手かったよ」

それにしてもかなりの量だ。今年は豆類が豊作だった。豆類は肥料は必要なく、連作もできる。外した殻や茎はコンニャク畑のくぼみに敷いておき、水はけの悪い場所の水吸いに使うそうだ。

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