ギンイチモンジセセリ


昨年収穫したジャガイモがまだ縁の下にストックがある。もう芽がモヤシのように飛び出して、皮の部分はふにゃふにゃしている。その皮を剥いて、グレイダーでおろして、ついでにチーズも同じにおろして、二つを混ぜて小麦粉を振りかける。それを油をひいたフライパンで平たく焼く。ひっくり返して塩コショウして両面に焼き色がついて、カリカリとして美味しいハッシュドポテトの出来上がり。これは新ジャガなどよりも、時のたった水分の抜けたひねジャガのほうが美味しいようだ。「う、ウマイ!」と感嘆しつつ4枚も一気に食べてしまった。

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シータテハ


菜の花にシータテハがやって来た。後ろ羽の羽裏にアルファベットのC文字に似た斑紋があることから名付けられたチョウだ。同じくL文字のエルタテハというチョウがいる。ルリタテハにもL字伸ばしたような斑紋があるが、こちらは学名にカタカナの「ノ」の字が付けられている。この学名の名付け親はかのオランダの学者シーボルトだ。ルリタテハは同じ属のチョウの中で唯一、単子葉植物のユリ科を食草とする。しかも北米欧州に多い属の中で、ルリタテハは東洋に産する。極東の日本でこのチョウに出会ったシーボルトの感動が目に見えるようである。

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ツツドリの声が


middle_1145751953アトリエ敷地にツツドリが「ポポポポポ」と鳴き出した。それにウグイスの「ホーホケキョ」、アオバトの「ホーワーオー」、キツツキの「タラララララ・・・」というドラミングの音が加わって、外で折りたたみ椅子に座って本を読んでいると、その様々なミックス音が耳を楽しませてくれる。鳥の声だけではなく、庭先にツツジが咲いたものだから、それにハチやアブがやってきて「ブーン」という羽音も混じっている。

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キタテハの産卵


すばらしい天気。早春の花が咲き乱れているアトリエ敷地の午前中は、春を告げるチョウたちがせわしく飛び交い、畑に出るのにデジカメを忘れようものなら、必ず取りに引き返すことになる。まずはコツバメが足下から飛び出す。春先だけに発生する地味で小さなシジミチョウだが、羽裏はツイード生地をみるような深い味わいがある。

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