カヴァティーナをなんとかクリアーしたので、次はジョー・パスの『Unforgettable』から「My Romance」をコピー。
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ヤマンドゥ・コスタ
音楽に関しては情弱なのでYou Tubeでいろいろ聴いているうちに、いやーすごいギタリストを見つけたぞ。Yamandú Costa(ヤマンドゥ・コスタ)だ。何がすごいって、テクニック、ブラジル古典、ボサノバとジャズ、クラシックの融合、歌心、インプロビゼーションの確かさと自由さ、もう何でもあり。とにかくぐわわわすばらしい! ウェス・モンゴメリーを発見したときのキャノンボール・アダレイのごとく「椅子から転げ落ちる」感動と驚きのあるギタリストだ。
まだ若いギタリストなんでYou Tubeで「Yamandú Costa」で検索するといくらでも超絶テクニックをかいま見れるだろう。ワイルドでラフな風貌と弾き方がなんともいいのだが、なかでもお薦めは、ブラジル・ショーロの古典楽器バンドリン・ソリスト最高峰の弾き手であるアミルトン・ヂ・オランダとのライブデュオだ。
ぜひ感度のいいイヤフォンで聴いてほしい。イマドキの電子音楽とか打ち込みとかちょこざいな商業音楽くそくらえぇぇぇ!!!と、思ってしまうはずだ。
あんまり巧すぎるのは「ギター弾くのやめよかな」という思いを抱かせないのもいいw。
カヴァティーナ
カヴァティーナ・・・なんという美しい曲なのだろうか。もとは英国の作曲家であるスタンリー・マイヤーズが1970年に作曲、マイヤーズは当初ピアノで演奏していたのだが、1973年に英国で歌詞がつけられて「He Was Beautiful」というタイトルで歌われるようになった。その後に ジョン・ウィリアムスの提案でギター演奏に編曲され、1979年にロバート・デ・ニーロ主演の映画『ディア・ハンター』の挿入曲になる。
実は、かなり前(30代後半の頃?)ギターでこの曲をコピーした覚えがある。とても難しい指運なので、トレースはしたもののモノにならなかった。ところが、「シンプリシタス」がなんとか弾けるようになってきたので、いまはこの曲に再び挑戦中。
YouTubeでよく聴かれているのはStanley Myersのバージョンかな? 僕もこの人のをベースに耳コピーして練習しているとこ。
イルマル バーデン・ジャズ組曲
2週間ほど関東へ旅をしてきた。前々から気になってきた茨城の石岡にある「ギター文化館」に寄った。古いクラシックギターが展示してあり、演奏会やワークショップも行なわれている。この日はちょうど参加型リサイタルがあり、いろんな方々の熱演とプロの大島直さんの演奏が聴けた(おまけに上演中、震度4の地震に遭遇した)。
ところでギター文化館のホール、ドーム型で木(スプルース)が張ってある。ものすごく音がいい。マイクなしで演者のブレスまではっきり聞こえる。驚いた。
個人的には後半で演じた方の曲目「バーデン・ジャズ組曲/シンプリシタス」が良かった。バーデンの曲かと思ったらJ・イルマル(チェコのギタリスト)作曲でバーデン・パウエルへのオマージュとして創られたそうだ。
ホテルでインターネットでさっそく調べてみた。イルマル『バーデン・ジャズ組曲』は3楽章構成で、特にボサノバの要素を含んだ1)シンプリシタスは人気が高いそうだ。イルジ・イルマルはチェコの作曲家で、プラハ音楽院ギター科の教授だそうだ。
あるクラシックファンのHPにこんな記述を見つけた(『イルマル/バーデン・ジャズ組曲:哀愁と情趣の職人技』)。
「ジャジーな雰囲気やボサノヴァ風な香りもあるが、ポピュラー音楽と決定的に違うのは、作曲家としての職人技が見られるところだ。ベースラインと旋律の予期的関係や構成の上手さ、リズムの生む意外性など、実は精緻に組み立てられている。ジョアン・ジルベルトやA.C.ジョビンも良いが、このバーデン・ジャズ組曲には、クラシックギター作品ならではの芸術的魅力があふれている」
さすがにYou Tubeにも演奏がたくさんアップされている。Dimitri Lavrentievのがいいと思った。
エミリー・レムラー
6/4の「ウェス・モンゴメリー♪」のところでも紹介した女性ジャズギタリストのエミリー・レムラー(Emily Remler)だが、YouTubeにギター教室風の映像が多数アップされていてとても解りやすい。というか、この人センスがいいしボッサのフィーリングもすばらしいものを持っている。
で、調べてみたら7枚のアルバムを出しているのだが、なんと1990年に32歳という若さで亡くなっていた。1957年生まれというから私の2歳年上ということになる。