エミリー・レムラー


6/4の「ウェス・モンゴメリー♪」のところでも紹介した女性ジャズギタリストのエミリー・レムラー(Emily Remler)だが、YouTubeにギター教室風の映像が多数アップされていてとても解りやすい。というか、この人センスがいいしボッサのフィーリングもすばらしいものを持っている。

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で、調べてみたら7枚のアルバムを出しているのだが、なんと1990年に32歳という若さで亡くなっていた。1957年生まれというから私の2歳年上ということになる。

こちらのブログ「アメリカンミュージックについて語ろう」によれば

エミリー10歳でギターを弾くようになり、当初はハードロックや他の音楽のスタイルから始まる。彼女は、1976年から1979年にマサチューセッツ州ボストンのバークリー音楽院で学ぶ。ウェスモンゴメリー、マイルデイビス、ジョンコルトレーン等の伝説の ジャズ大物を聞くようになり、ジャズに猛烈にのめり込み常に練習に励んだ。

バークリーを離れた後、彼女はニューオーリンズのブルース、ジャズクラブで演奏すようになる。彼女は偉大なジャズギタリストのハーブ・エリスに「ギターの新たなスーパースターと呼ばれる」と擁護された。ラリー・コリエルとのアルバム製作は彼女に大きな影響を与えた。彼女はまたアストラッド・ジルベルトのギターリストとして活躍 。

1985年にダウン・ビート・ジャズ・マガジンのギタリスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれる。1988年には、デュケーヌ大学でギターを教え、1989年にバークリーのカテゴリー別の同窓会賞を受賞した。 彼女は1981年にジャマイカ出身の ジャズピアニスト 、 モンティアレキサンダーと結婚、 1984年に離婚。

80年代の終わりごろに彼女のB120 フルアコがメインギターとされるまでは、彼女が最初に手にしたギター兄のギブソンES-330をメインで使用していた。その他に1984年製のオベーションのコレクターシリーズとボサノバの為のクラシックギターを使用していた。

とある。

まあ筋が通っているというか哲学があるというか

「スカートをはいたウエス」

(笑)と書いている日本人ファンのブログもありました(こちら)。

後続ジャズのギタリストはともすればアクロバチックな技の表現に走りやすいんだけど、この人には音を追求していこうとする強靭な意思が感じられる。また女性演奏家はルックスを武器に演出するきらいがあるけれど、この人には男だの女だのを超越している。

ウェスも夭折のギタリストだったけど、残念ですね。生きていたらどんな発展をしていたのだろうか。エミリーのギター教本でアドリブやコードをじっくり学んでみたくなったね♪


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