高松のうどんはあまりにも美味い。そして驚くほど安い。だが、何度か書いているように、北関東出身の私としては、ときどき猛烈に蕎麦が食いたくなる。
西の蕎麦は不味い。うどんの薄色のつゆに浮かんだ蕎麦を見ると、それに香りの薄いネギを味わうと悲しくなる。
たまに美味い「蕎麦玉」にも出会う。四国には祖谷蕎麦という田舎蕎麦があり、もっちりした中に蕎麦粉の香りを感じるゆで麺に出会ったりもする。
しかしここ高松でのかけ蕎麦は、うどんの出汁が入ってしまう。いりこ出汁の半透明なやつである。これが、蕎麦には、殺・人・的・に合わない(笑)。
高松で定評のある某蕎麦屋にも行ってみたがやっぱり淡色のうどん汁。しかもセルフうどんの3倍はする価格だし・・・。
というわけで、遠征したときは蕎麦食いまくりなんですよねw。
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ところが「いろは市場」に”東京立ち喰いそば/富士見屋”出店!を昨日の散歩で発見したのだ。
さっそく行ってみた。他国のお姉さんが一人厨房で作っている。カタコトで「いらっしゃいました~」と言われた(笑)。
しばしテーブルで待つ。お姉さんが「できました~」と声をかけ、お盆に乗った蕎麦を取りに行く。注文したのはかけ+かき揚げ。ふむ、ネギはしっかり関東白ネギ、汁はしっかり真っ黒「甘辛」・・・合格!
かき揚げは冷えていてモカモカ・ニタニタ。それが汁を吸ってモロモロになっていく。ソバは柔らかくジャンキー。あああああああこれぞ関東の立ち食い蕎麦!
かき揚げ蕎麦が460円。これは讃岐セルフうどんの「かけ+かき揚げ」標準値段の200~150円増しほどになろうか? この味が関西人に理解されるのかは興味あるところだが、ぜひ末永く、いろは市場に残ってほしい(けっこうお客さんは来ていた)。
願わくは「生卵」を置いてほしい。そして、天ぷらは「揚げたて」なんて贅沢は言わないから、つゆだけは絶対舌がしびれるくらい「熱々」でネ。
帰りに昨日オープンした二郎系「ダントツラーメン」高松2号店を見にいく。ここも注目、ですね。
東京での修業時代に、都心に打ち合わせに行くとき高田馬場駅の立ち食い蕎麦をよく食べていたのを思い出した。あそこも異国のお姉さんが厨房にいて、「ありがとうございます」が「あいとうざすぅ」になっていたのが、今も耳に残っている。