1番札所、霊山寺の近くの道の駅に夕刻到着。「阿波十里十か寺」のうち、1番と9番10番は既に回っているので今回は間の欠番を順列で打っていこうという旅。
連休中ということで暗くなる頃には他県ナンバーがぞくぞくやってくる。キャンピングカーあり、箱バンあり、乗用車でやってる人もいるし、テントを張ってしまう豪の者もいる(道の駅のテント泊は禁止ですぞw)。いやはや道の駅車中泊旅はすっかり文化的定着をみたようだ。
翌朝、まずは霊山寺の売店で「納め札」を購入。1箇所に2枚、2人で計4枚使うので前回購入した束が切れた。ローソクや線香もけっこうな消耗品だが、これらはスーパーやドラッグストアで購入している。
2番札所「極楽寺」へ。
御手水鉢は阿波の青石。四国の中央構造線の南帯に広く分布する緑色片岩だ。石英の白い筋が、銘木の杢のように波打って、それが水に濡れると浮かび上がって美しい。
弘法大師のお手植えとされる長命杉。ここに立つと、樹上から気が下りてきて頭がふわ~~っとする。
本堂に向かって御手綱が伸びている。
階段を上って・・・
本堂のご本尊、阿弥陀如来の御手に結ばれているはず。本堂で合掌していると、隣に大坂のオバチャン風2人がやってきて、
「ちょっと貧弱な本堂やな」
などとケチをつけているのだった(注・十分立派な本堂です)。
90度曲げて隣接する大師堂。このお寺、入口は明るく広々としているが、お堂は斜面を上がった所、深閑とした森の中に導かれるようにしてある。それがとてもいい。だけど、足が悪くてここまで上がれない人もいる。そのため石段下に御手綱を置くという意味もあるのだろう。
さすが連休である。納経所はごった返しており、順番待ち。その間、売店の土産物を物色。
長命杉にあやかった煎餅発見。四国4県の人に金を持たせると、高知県人→酒を飲む。愛媛県人→買い物する。香川県人→貯金する。徳島県人→商売する。という説があるらしい。
徳島県人さすがである。
ようやく順番が来て駐車場へ戻ると、売店でレンコンなどを購入していた大坂オバチャンの2人が、私たちの隣の車に乗り来んだ。ナンバーを見ると岡山オバチャンであった。