23年ぶりの海外旅行・スペイン〜/3日目・サグラダファミリア、バルセロナ現代美術館


この旅をバルセロナを起点にしたのは、スペインそのものに興味があったからで、ガウディに特別な思い入れがあるというわけではなかった。が、昨日グエル邸を見て感銘を受け、やはりサグラダファミリアをしっかり見ておきたいと思うようになった。昨日、宿に戻ってからサグラダファミリアの内覧のオンラインチケットを取ろうとしたが、うまくいかない。このオンラインチケットというやつ、まずアップルストアで下図↓の専用アプリを取得してから始めるのであるが、もちろん日本語バージョンはないので、翻訳をかけながら進むのだ。

が、いろいろトラップがあったりして、何度もトライアンドエラーを繰り返しイライラする。最後にようやくクレジットカードの記入欄にたどり着いても、なぜか弾かれてしまって振り出しに戻る・・・ということになったりする。

しかたがないのでとりあえず外観だけでも見るべくサグラダファミリアまで歩く。宿から地下鉄で3駅目なのだが、道道の建物が美しいので歩くのは苦にならない。

途中、ガウディのカサ・ミラに出会う。

カサ・ミラはガウディ54歳の時に設計し、実業家のペレ・ミラとその妻ルゼー・セギモンの邸宅兼、集合住宅として建設された。直線部分をまったく持たない建造物だ。

近づくとかなり大きな入り口の開口部。やはり鉄のデザインが凄い・・・。

まるで岡本太郎・・・。

石壁のテクスチャー。思ったよりも荒々しいスケール。

バルコニーの欄干はぐるぐるぐにゃぐにゃの不定形である。くず鉄の廃材利用なんだそうだ。

8:30、サグラダファミリアが近づいてきた。

正面に回ってみる。

クレーンで工事中。

正面の彫刻造形。ガウディ本人が細部に至るまで設計したという「生誕のファサード」

ネットから内覧をトライしたのだがうまくいかず、今日は外観だけでいいかと諦めていたが、近づいたらなんとしても中に入ってみたくなり、係員にスマホで誘導してもらい17:30の分をクレカで買うことができた❣️

▼動画をご覧ください。

公園のベンチでスケッチしていると、すぐ横でミュージシャンの音楽が始まった。それを聴きながらスケッチの色塗りをした。

この辺でやめておこう。スケッチはやめ時が肝心。

トラベラーズノートにスケッチメモを描きながら、ぐるりとサグラダファミリアを一周する。朝から世界中の観光客が続々と訪れるサグラダファミリア。円安ユーロ高のせいか日本人は少なかった

工事中の最端部。完成のあかつきにはこちらが正式な教会の入り口になる。

夕刻の内覧までの時間、地下鉄で移動しバルセロナ現代美術館を見に行くことにした。地上に出るとこんな旗が。立ち小便禁止の警告文のようだ。罰金300ユーロ(約5万円⁉️)

バルセロナ現代美術館、建築は1995年、アメリカの建築家リチャード・マイヤー。

白を基調とした作風で有名。

券を買って中に入る。トイレどこ? と聞いたら係員のお姉さんが日本語で答えてくれて驚いた。自然光が入り桟の影が白壁を美しく彩る。

▼動画をどうぞ。
https://youtube.com/shorts/cP3uW8C9Ub8?si=UoX8ZuHDLVuAfHOX

パーマネントコレクションはなく、地元の現代美術作家の企画展に力を入れているようだ。

マイヤーの展示空間は変化に富んですばらしく、作家に様々なインスピレーションを与えるのがわかる。

館内は広く、いくつもの展示空間に別れていて、多彩なインスタレーションやコンセプチュルアートが展開されており、解釈が難解なものは展示解説を翻訳ソフトで解読を読んでみたりした。

観客は少なく、それも地元の美大生のような感じの若者がパラパラ居るだけだった。また建物の界隈はパリのポンピドーセンターの広場のような賑やかさはなく、大道芸人は居らず(なにしろ観客がほとんどいないのだ)地元のヤンキーがスケボーを乗り回している姿しか見かけられなかった。

もういちど地下鉄の乗る前にカフェで軽く食べてサグラダファミリアに戻る。

予定時刻よりちょっと早く入ることができた。まず外側の彫刻にしばし目を奪われる。人物像だけでなく、様々な動植物のモチーフを発見するのだ。

そして中に入ると・・・😱😳中は絢爛の光の交錯、そして宇宙空間のような造形に息を呑む。

30分ごとにパイプオルガンの音楽が奏でられる。西陽を通ったステンドグラスがオレンジ色の光を降り注ぐ。それはもう空前絶後の空間体験だった。1時間以上中にいたのだけど、凄すぎてスケッチする気にもならなかった(笑)。

▼動画をどうぞ。

再び外に出て動植物のモチーフを発見する。カブトムシいた!

ミツバチ。

テントウムシ、クモ、タマムシ。

ウミガメ。

中には教会建設の解説ギャラリーがあり各種の構造模型などが展示されている。これはガウディのデスマスク。

完成図。2026年に完成が予定されている。

ガウディは自然に対する敬虔さと信頼、そして優しい眼差しがある。それを全身で理解できたことに感謝したい。帰りも宿まで歩いた。

明日はバスで国境を越え、フランスのモンペリエまで行く。

続く▶︎4日目・バスでフランス、モンペリエへ


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