バルセロナ、3泊して今日でお別れ。今回の宿はドミトリータイプでベッドは2段式、右下が僕の位置。下部の引き出しが荷物入れで100円ショップのカギをかけていた。
ベッド内部の壁には小さな読書灯とUSBのコンセントがついていて便利だった。
宿にはモバイル用のコンセントがある共有スペースがあり、もちろんWi-Fiも快適につながる。
パティオで読書する優雅なゲストを後目に、早起きしてチェックアウトの時間までトラベラーズノートのメモに色塗りをする。
彩色はもう30 年以上使っているウィンザー・ニュートンの透明水彩絵の具で。
チェックアウトして外に出る。この界隈は小さな広場や公園もあって本当にいい所だった。でも、「大地の再生」的に見ると土が少なくかつ乾きすぎている。
地下鉄でArc de Triomf 駅まで行き「バルセロナ北バスステーション」へ。
次の目的地はフランスのマルセイユ (ここでコルビュジエのホテルに泊まる)なのだが、バルセロナから1日で行くのはキツイので(距離は約500キロ)中継点としてモンペリという町で1泊とることにしたのだ。電車(TGV)でも行けるが長距離バスのほうが金額がかなり安い。
バスはOmioのアプリで日本からネット予約してあり、クレジットカードで支払いを済ませるとメールでこんな返事が送られてくる。
ここで赤いカコミのところをクリックするとQRコードのアプリチケットが送られてくる。乗車のときにそのQRコードを見せてチェックしてもらうと乗車できる。このとき、QRコードのアプリチケットはメールに入れたままだと探しにくくなるので、LINEの「Keepメモ」に転送しておくと便利だ(これは小川さんから教わった)。
さて、ここからは一人旅である。絶対に乗車ミスはしたくないので、2時間ほど早めにターミナルに着いてトイレを済ませ、パンと水を買って待ち合わせのベンチで待機していた。ようやく時間が来て、出発番号の乗り場へ行ってみると、運転手はなんと金髪にタンクトップ、腕と肩に刺青があるお姉さんだった😅
しかも運転中ずっとインド音楽のようなアップテンポの曲をかけていた🤣。
モンペリエまでは5時間だが、移りゆく野山の景色を見ていると苦にならない。全般に乾いた感じの林相だが、面白いのは川沿いなど湿った場所に、香川の庵治半島の海岸に見られるイネ科の大型雑草ダンチク(Arundo donax)がはびこっていることだ。これは南フランス一帯でもそうだった。
途中、国境を越えるあたりは山岳地帯の岩山になる。
ちなみに、国境越えはパスポートのチェックも何もない。通貨もユーロで統一されているし、モバイルはeSIM契約しているのでそのまま使える。
ヨーロッパの長距離バスや電車は初体験なので風景(とくに植物の変遷)が面白くて窓に釘付けになっている(が、運転手のお姉さんは音楽をガンガンかけている)。
フランスの地中海沿岸にはラグーンが発達していて一部の湿原にはフラミンゴがいるらしい。
途中でトイレ休憩を入れるのは日本と同じである。運転手のお姉さんがミラーグラスを外したところを見たが、なかなかの美人だった。話かけられたがスペイン語はさっぱりわからないのが残念(笑)。
モンペリエが近づいた。ブドウ畑やオリーブの苗畑が出てきた。
バスの高速路線と鉄道駅はかなり離れている。Googleマップで目星をつけていた下車地点から予約しているホテルまではかなりの距離がある。タクシーを手配すべきか考えていたら、バスはぜんぜん違う場所(モンペリエ駅のずっと手前)で停車し、そこで降ろされてしまった(↓よ〜く調べるとバス停は書いてある)。
が、そこはトラム(路面電車)のSabines駅が隣接しており、モンペリエの中心部までスムーズに行くことができた(切符の買い方がわからず無賃乗車してしまった💧)。
終点のひとつ手前のコメディ駅前には回転木馬があった(驚!)
Corum駅から住宅地の中にあるホテルまで歩く。ここでも大きなプラタナスが次々に現れる。Hôtel Ulysse Montpellier Centre(ホテル ユリーズ モンペリエ サントル)は平屋の邸宅を改装したような落ち着いたホテルで、受付の担当者は英語を話す東洋系の女性だった。
外門と部屋のキーの説明を受け、無事にベッドに転がり込んだのもつかの間、シャワールームで下着とシャツなどを洗濯した。
338, Avenue de Saint-Maur, モンペリエ, 34000, フランス
電話+33 4 67 02 02 30
スタンダード ダブルルーム/朝食付き€ 58.91
10 % の消費税/VAT 込€ 5.89
合計料金€ 64.80(10,760円)
外に出て、夜はベジ系の食堂にアタリをつけて行ってみたのだが、そこは空振りで、隣にあるインド料理店に入ってみた。エビのカレー&バスマティライスを食べた。
明日はモンペリエの建築めぐりをしてから、電車でマルセイユに行き、コルビュジエ建築へ向かう。