海岸寺「大地の再生・囲炉裏と薪火講座」2日目


海岸寺の宿泊棟で一泊し、翌午前中は御山(おやま)に登る。ふもとには弘法大師の産屋跡や大師堂があり、その上にはいくつかの堂塔が建つ。そして、最近の話だが御山の山頂で磐座が発見されたとのこと。今日は現在の山林の現状を解説しつつ、皆で山登りするという趣向。

位置はこんな感じ。御山は海にもっとも接近した標高138mのピーク。

朝は海岸寺の斜め向かいにあるカフェ「吾理」でモーニング。前回は人数分なくてシェア食いしたのだが、今回は予約を入れておいたので1人前が出て来た。

自家製のパンに味噌汁まで付いて、そしてサイフォンで淹れたコーヒーが後から出てくる。オーナー兼料理人のおばちゃんに壁掛けのビアズリーの絵のことを訊いてみた。おばちゃんは「サロメ」の挿画であることをご存知で、なんでも開店祝いに頂いたものだそう。地は紙ではなく大理石板だというから、本式のリトグラフなのかもしれない。

御山を登り始める。

林内はやはり枯れ枝や立ち枯れの木が多かった。顕著だったのは異形の木々が多いこと、そしてモロダ(ネズミサシ)が多いことだった。モロダは讃岐の方言で、ヒノキ科ビャクシン属の非常に緻密で硬い針葉樹である。讃岐地方ではため池の木栓に使われたりしており、球果は特有の芳香を持つ(欧州産のセイヨウネズの実はジンの香り付けに用いられる)。

頂上に着き、三角点を確認。ヤブになっているので海は見えにくい。皆で磐座周りを掃除し、風が通るように周囲のヤブを払ってきた。この山塊は海に迫っているため海岸沿いに鉄道と幹線道路が通っている。そのために気・水脈が分断され、ヤブ化や立ち枯れが多い。枯れ枝や立ち枯れの木を伐って薪に使うことが「大地の再生」になる。あとは幹線道路の山側に点穴を掘るとよいと思う。

「川だけ地形図」で見ると、海岸寺の御山は象頭山の山脈ラインの続きにあり、讃岐富士と象頭山の琴平山の山頂を結ぶと、正三角形に近いきれいな二等辺三角形になっている。やはりレイラインの重要なポイントなのだろう。

昼前に「タマリンの森」の広場に移動して昼食。丘の桜が満開ですばらしい光景だった。

倉庫から三又囲炉裏を取り出して羽釜をセッティング。

味噌汁用にもう1つのかまどを作ってもらう。

2つの三又囲炉裏に着火。

今日のご飯はタコ飯である。智ちゃんが高見島の漁師さんから購入しておいた瀬戸内の地ダコである。

よいね〜春のタコ飯。・・・そういえば山暮らしのとき(2006.4.8)同タイトルの記事を書いたことがあったな。

ここでも三又囲炉裏の自在カギ作りが始まる。これ、大人気である♬

ちょうどいいサイズの竹も持ち込まれたので、三又の結び方を指導して一人ひとつ作り始める。

完成後、ヤカンを吊るしてにっこり❣️

全員完成〜♬ サクラをバックに記念撮影。

こうして2日間の海岸寺ワークショップは終了。第2回目(5/27)も計画中ですよろしく♬


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