三角寺の奥の院はトンネルを越えた山の裏にある。この寺は仙龍寺といい、別格霊場の13番になっている。別格霊場というのは88箇所からは外れているのだが、とくに空海ゆかりの霊場が他にも多数あり、全部で20の寺院が、別格二十霊場としてまとめられている(88+20で煩悩の数108)。
入口には、三角寺の奥の院なのだが「四国総奥の院」の石板が。
さすがに別格なのでお遍路さんの姿はなくひっそり。沢沿いの道を上がっていく。建物はコンクリートの基礎と石積みに木造が載っているという構造。
石垣に厚い苔が凄い。
建物の下に滝がある。
本堂。大型の銭湯か旅館のような・・・。
上から眺めるとこんな感じ。左手に岩窟があり、そこが大師修行の霊跡といわれる。
雰囲気は凄いんだけど、霊場紹介小僧の姿は変わらないのだったw。
靴を脱いで中廊下を進む。
90度曲がってその奥に・・・
岩窟がある。ふわわ~っと清らかな波動が来る。死霊が漂っているようなところは身体が重くなり、逃げ出したくなるが、ここはそうではない。
休憩の間には大師の生涯の絵図や、錦の札が飾られていた。
それにしても、ここも青石の積みが凄かった。この建築はとてつもない労力とお金がかかっている。石の階段には寄付金がと名前が刻まれた石柱が並んでいるし、案内板によれば、さる海運会社がとくに多大な寄進をしているらしい。なにか霊験があったのだろう。こうしてまた伝説が創られていく。
私は石積みの経験をしたことがあるだけに、この積みがどれだけ大変で尊いかよく解かる。宗教は信じないないけれど、霊的な世界はある。こういう場所に来ると本当にそう思う。