庭は母屋をぐるりと囲んで何ブロックかに分かれるが、今回の工事は家の駐車場スペースにもなる道路側・玄関右のブロックを集中的に仕上げることになった。朝、ヨシゾー君の指示をあおぐ主要メンバーたち。
前回は石運びに時間を割いたが、この位置は土留めを兼ねて角長石と丸石を組み合わせて一つのスタイルができ、庭造りがある程度進んだ。そこからまたデザインを発展させ、そして「このブロックが完成すれば全体のデザイン的な統一感が見えてくる」・・・というのが、ヨシゾー君の狙いでもある。
道側の壁に沿って前からの小庭ができているので、それを壁側に連続させたい。なのでまずは剪定で整えて全体の調子を見る。
再び石の置き場へ。花崗岩の丸石と角形の敷石が多数残っている。そこから取り出す石を慎重に選定する。長年放置されていたため、半分以上草に埋もれた石が多く、動かしてみないと全貌がわからない場合もある。敷石は軽トラの荷台までなんとかぎりぎり人力で上げられるサイズ。
奈良から大地の仲間リュウジ君ら2名が到着し、石運びに加勢する。
庭では駐車スペースの壁側に水脈を掘る動きが始まる。
壁側には、表の道路側から続く植栽セダムが杉苔風に育っている。その緑を剥がして一時保管しておく作業が行われる。
土留め石垣の設置を開始。まずは表土剥がしと緑の捕獲。そして床掘り。
前回、花崗岩の長角石と青石を交互に連続させるというスタイルが見えてきたので、その続き。石が大きいので三又とチェーンブロックで吊り、ツラを合わせていく。チェーンブロックは前夜の打ち合わせの時の発案で急遽使ってみようということになり、ありあわせの角材で三又を作ってみたが脚の長さが足りずあまり出番がなかった。
しかし重機の入れない場所で大石を動かすのに実に便利な道具で、次回、前庭や後方の土留め石の設置には活躍することになるだろう。
長石を重ねていく。
ここで昼。食事に移動する前に自己紹介タイム。
昼は前回と同じく「ショッパー桜川」のイートインコーナーで。僕は煮魚定食にしたのだが、サバの塊がドカッと3個(!)。食べきれずに少し残しました(笑)。
さて、午後から。三つ目の青石がうまく収まったように思えたが、このままだと右側3段目の長石の始まり(頭)が3つ揃ってしまい見栄えがよろしくない。というわけで後で外すことになり、ここには長石が突き付けられることになった。
石の裏は有機資材を入れておく。
壁側の水脈に炭と竹財。けっこう深く大きめ。
埋め戻す前に杭を打って土留めの処理。
三段目の長石、凹凸で揃わないのでブレーカーでハツる。
このブロックに置いていた最も大きな青石動かし始める。
道路側の角の押さえ石として立ててみることにした。が、これも立ててみると「ん〜」なんとなく和風の庭的で「これじゃない」気がしてくる。
大石は一度据えてしまうと動かすのが億劫(おっくう)になるのだが、ヨシゾー君の見立てと感性は峻厳である。立石を撤去し、やや小型の平石を据えてみることに。
ところでここを掘っているとき昔の水田の水口枡が出てきた。コンクリート枡を撤去して生きている塩ビ管に水脈をつなげ、新たな塩ビの枡を設置した。
玄関アプローチの間に2カ所の開口部があり、そこに沓脱ぎ石を置く。ここは丸石で。
玄関ドアの近くは角石を並べる。ここは駐車場に車を入れたとき荷物を運ぶための便利ルート。細かい指示がヨシゾー君から出る。とりあえずこの形で保留である。
今日はここまで。僕も石と格闘していたのであまり写真が撮れなかったが、これでこの一角の土留めと石の基本形が決まった。
夜はヨシゾー邸でヒトシ夫妻、サニーさんらと会食。途中でやっちゃんにお迎えに来てもらい、やっちゃん宅泊。