灰干しワカメを作る


小山のてっぺんに植えたコブシが本格的に咲く。その下には柔らかなヨモギとハコベがびっしりと覆っている。この小山はアトリエの建設当時、クズやセイタカアワダチソウに覆われた荒地だったそこの表土を、バックホウで剥がしてもらい、それを山積みした場所なのだ。一番奥で風の当たりも弱く、日当たりは抜群にいい。今シーズンはここのヨモギをずいぶん使った。

生のまま残しておいたワカメで灰干しをやってみることにした。ウチの囲炉裏暖炉では紙ゴミなどは一切燃やさない(焚きつけもすべて杉の葉)ので、よく絞ったワカメを直接ぶちこんでしまう。

あまり知られていないが、とにかく灰まぶしはよく乾く。陶芸家の故・吉田明氏は縄文土器はこの灰で乾かして囲炉裏で焼いたという説を唱えたが、僕も囲炉裏作りでは炉縁の内縁に粘土を使ったとき、すぐに灰を入れて乾かしてしまう。

もうサラサラで手で簡単に持ち上げられる。

梅干しを干すのに使っている大ザルに広げて・・・

バルコニーに置いて乾かしてみる。やや乾いてきたところで洗濯バサミでぶら下げてみようと思う。

こちらは冷蔵保存しておいた塩蔵品。一晩置くとけっこう水が出た。

十分絞ったところで仕上げの塩をまぶしていく。

完成。案外コンパクトになってしまうことに驚く。

そして、もっと驚いたのは灰干しのほうだった。午後からバルコニーの日当たりが悪くなってしまうので、庭先の松枝の小山の上にザルを置いておいたのだが、夕刻取りにいくとザルの上でカラカラに乾いているではないか。

この乾燥度ならジップロックに入れて常温で保存できる。

夕食に茎ワカメを塩抜きして油揚げとお惣菜に炊いてみた。美味!!

実験的に灰干しを戻してさっと茹でて食べてみた。風味は生のときと変わらず食感が柔らかくなった印象。これはひょっとしてスゴイ保存法なのかも?

山暮らしのときの2007年に初めて鳴門の灰干しワカメを食べて感動したことを思い出した(こちら)。かつて四国ではご進物の定番だったがダイオキシン関連の法律で灰が使えなくなり多くの業者は製造をやめてしまったのだ(現在は炭粉が使われている)。

男木島でも昔は灰干しを自家製していたと聞いた。囲炉裏が日常にあった昔は、各地で海藻の保存に灰が大活躍していたのではあるまいか?


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