東近江という場所、森と庭と薪火と


早朝にHACHIYADOを出る。琵琶湖大橋を渡って湖東へ。この橋、もう何度渡ったことだろう。橋の頂点に来るとけっこう湖面から高い。湖東の山々に目を奪われる。

湖岸の道路を北へ。琵琶湖畔の松枯れが痛々しい。かなり太いアカマツが相当枯れている。ピラミダルな近江富士(三上山)を横目に・・・

やっちゃんとの待ち合わせは東近江市能登川のMさん宅。最近購入されたという邸宅は背後に里山的山林をもつ(前回12/14に家と山林を見せていただいた)。すでにやっちゃんらが敷地周りの整備に入っており、家に囲炉裏か囲炉裏暖炉を入れたいとの打診あり。

近江平野はだだっ広いが中に標高200~400m程度の山が点在する。織田信長が初めて城を築いた安土山もここにあり、そこから伸びるように続く繖(きぬがさ)山(別名・観音寺山)、そして北側に続く無名峰の裾にMさんの家がある。

石垣が多い。中には安土城の穴太積みを思わせる古い積みも見られる。

やっちゃんは敷地を見たあと所用で席を外し、その後はMさんとご主人、そして僕の3人で囲炉裏暖炉の設置場所などを検討する。近江平野は日本でも数少ない現役古民家が息づくエリアだ。Mさんのご主人はイタリア生まれで子供の頃に暖炉のある家を経験している。近江の古民家に囲炉裏暖炉を挿入する、これも素敵なチャレンジである。

午後から再びやっちゃんと合流して市子殿町のYOSHIZO邸へ。ここで石のある庭づくりを頼まれている。昨年から視察していたのだが、いよいよ動き出すことになり、今日は石の確認と敷地のレイアウトの検討などを。

家はモダンな木造平屋である。この周囲に石を配置し、小さな畑と駐車場つきの「大地の再生」に則した新たなコンセプトの庭を構築する。YOSHIZO氏は機械関係のエンジニアだが、この家の建築設計も自分でやったというツワモノ。

今日は煙突の雨仕舞いの追加工事が入っていた。そう、YOSHIZO邸には前回はなかった薪ストーブが入っていたのだ❣️

僕は囲炉裏派なので薪ストーブ事情にはうといのだが、いま国産の小さなメーカーが熱いらしい。モノは岐阜にある鋳物メーカー「株式会社岡本」のAGNI(アグニ)である。エアカーテンシステムによってガラス戸にまったくススが付かないのが驚き。ミニマルなデザインといいYOSHIZO邸にぴったりの逸品であった。

明日はやっちゃん宅で「たむたむの八日の市/お茶の時間」で焚き火のプチ・ワークショップをやるのだが、始まるまでの朝の時間に守山のTさん宅を見に行く。湿気が多くて囲炉裏の導入を検討しているとのこと。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください