昨年12/15のワークショップの主催者Mさんはライヤーの演奏やヒーリング、また楽器の制作指導をされている方で、下見で既設の囲炉裏を見たとき「ここにはライヤーに相似した形の”空カギ”が似合いそう」と言ったら、作り損じのライヤー原木を貰ってしまった。
こうなると火棚は6角形で六芒星だな(笑)ということになり、いまたくさん手元にあるエノキの皮付き枝で作ってみることに。
接合部は下穴を開けて直接ビス打ち。反対側の飛び出しを金のこでカット。
細枝を銅線で緊結していく。
お次は空カギの頭の部分。これがいただいたライヤーの原木。材はサクラだそうだ。すでに共鳴の凹みや弦を張る押さえの穴も空いているのだがそれが間違っているので破棄されたものだという。
木取りのイメージスケッチをもとに切り始める。
手ノコとジグソーを使って。治具はMさんが貸してくれたもの。
中央が縄を通す穴。なんとか切り取りできた。
ナイフと彫刻刀で面取り。
既存の彫りを活かしながら抽象彫刻にしていく。
裏側。丸刀でランダムに。
端切れは2つに切って・・・
平たく整形して、胴付ノコでギザギザを入れて・・・
装飾の彫りを入れ、二風谷の博物館で見たアイヌの作風を真似て「灰均し(灰かき)」を作ってみた。
皮付きエノキの枝の二又で鉤を。
それに合わせ、空カギの頭の縄止めにも皮付きの枝を使いたい。
二つのピンをオスメスで継いで1本のように見せる。
完成。
縄はマニラ麻の9㎜で。
縄と鉤を吊るして動作の確認。
明日は据付けに京田辺へ。