昔は米を精白するのが手間だったということもあり玄米。それでも昔の人はハレの日(正月や祭り事、お祝い行事の日など)にご馳走の魚(肉)と共に白米を食べていた。そのとき出た糠(ぬか)は「ぬかは漬け」や「たくあん漬け」にもらさず使っていたはずである。
しかし毎日ご馳走たべるヒマはないし、周りもそうさせなかった事情があっただろう昔は。ところが食が自由になり外食やコンビニが発達した現代ではこれが逆転し、毎日がハレの食の連続になっている(現代ハレ食は毒化&低エネルギー化しているが)。
とはいえ皆が玄米菜食をいっせいに始めたら、白米食やパン食に依存するオカズ産業や外食産業が成り立たなくなってしまう。というわけでそれらの産業界やマスコミの妨害というバイアス常に入ってくる。
今日の副菜はレンコンとニンジンとヒジキの炒め煮。そして定番のぬか漬け。玄米食になってからぬか漬けサボらなくなってきた。
レンコンひじき・・白めし肉食派から見たらいかにも典型的に貧相ななオカズであるが(笑)、これが高品質の油と醤油、みりん、酒などを使うとおいしい。以前もひじきを食べていたけど、そのときのように昆布と鰹節の出汁は使わない。
玄米食になると糠漬けは付け足しや添え物ではなく主力のオカズである。また、玄米の噛んだ時にでるコクとぬか漬けの酸味や風味が実によく合うし飽きない。ちなみに左上の輪切りはキクイモ♬。これけっこう美味いんよ。
陰陽理論から見ると玄米は中庸である。つまり、玄米を基本に置いていると安定する。常に中庸になろうとバランスをとるのがいいのであり、肉を食べるならジャガイモやサラダを摂るのは理にかなっている。が、陰陽の振れ幅が大きければ身体に負担がかかる。
分づき米を玄米に変えて、便の量と質が変わったのには驚かされた。肉・魚・乳製品・卵・小麦粉製品をいっさい止めたときの変化よりも、さらに玄米に変えたときのほうがウンコの変化は大きい。
外皮の食物繊維が増えただけでは説明がつかないほどの変化なので、これはやはり玄米そのものの排毒作用なのだろうか? 菜食に変えた時間的な蓄積? それにぬか漬けの熱心さも加わって?・・・。