本を通読してみると、山暮らしをしている若杉さんは普段は七輪で炭火で料理をされているらしい。そして山の水、自然農の野菜、山菜や野草、基本調味料は吟味した日本古来の製造のもの・・・ となれば、もう絶対に旨いに決まっているのだが、加えて重要なのは陰陽の原理の的確な応用と、野草の採取といアク抜きの手法であろう。
あと調理用の鍋は、土鍋と鉄のフライパンを推奨している。というわけで味噌汁用の土鍋をポチってしまった僕であった(笑)。
今日もカブのぬか漬けが旨い・・・。が、お酢はあまりよろしくないらしい。
「食酢はアルカリ性で、からだにいい、と信じている人が多いようですが、陰陽でいうと極陰で溶血性食品なので、飲めば血が溶かされて濃度が薄くなる。貧血がひどくなり、体力が落ちることがある」「酢を使うなら、梅干しを作るときに出る梅酢を使う。これなら陽性」(『若杉友子の「一汁一菜」食養生活』主婦と生活社2013)
というわけで、わかめと組み合わせたカブ酢をよくやっていたのだが、これからは気をつけよう(・・・ってことは、梅酢で自家製する紅ショウガは良いんだなぁ)。
若杉さんは魚の酸化にも非常に気をつけておられ、干物は絶対にダメ。いりこやちりめんじゃこも推奨していない。魚介で勧めているのは天然の鯉と牡蠣だけ。
きのこも天然物以外は「栽培法が悪すぎる」と手厳しい。意外なのは豆腐や納豆をはじめとする大豆製品がバツなことだ。それから水耕栽培やモヤシ類も。
もちろん砂糖は絶対に厳禁だが、その毒消しにいいのは「梅干し」だそうである。
逆に、天然の海藻はすべてOKだ。まあ考えてみれば海藻は「海の野草」だものな(笑)。