四国霊場の納経所は夕刻5時に閉ざされる。弥谷寺で時間を使ってしまったので4:20に到着。
山門には霊場中最も大きいとされる仁王像。伝運慶作。
門をくぐるとカヤの大木。そして・・・
クスノキ。
本堂は大きく流麗な屋根を持つ。
大師堂。実はこの寺は今年の2月にも訪れていて2回目。そのときはネコがいて戯れたのだが今日はいない。
納経場は本堂の中。ふと、予感がして本堂の廊下を右手に回り込んでみると・・・、あった!
真っ赤にテカテカのびんずる様。さて、これでびんずる象の写真コレクションは何体目になったか? 最初に「賓度羅(びんずる)尊者」の像を意識させられたのは徳島の4番札所「大日寺」だった(こちら)。びんずる様は釈迦の弟子の一人でインド名・ビンドラ・バラダージャといい十六羅漢の一人でもある。除病の「撫で仏」として各地に置かれているものなのだ。
さらに右手にある清楚な雰囲気のお堂が気になったので覗いて見ると、天台大師堂とある。空海は真言宗の開祖で、天台宗の最澄とはいわばライバル関係にあったはずなので、同じ敷地にこの二つの宗派のお堂があることは大変珍しい。仏教が隆盛した頃、この寺では二宗が兼学されたらしい。
晩秋。とはいえ讃岐は温かい。菊が境内を飾る季節である。
寺叢は小松尾山と呼ばれ、常緑広葉樹がよく守られている。
これで通算73寺目。残り15寺。