薪ストーブと猫/丸森町2日目


2日目の集合場所は阿武隈川の支流域。今回の水害被災の核心に近い場所にあるカフェの駐車場だった。

カフェの入り口のモミジが美しいが

駐車場にはぬかるみが残っている。一帯は19号の豪雨時に山側からの土砂が押し寄せてきて道が壊れ、カフェもひと月ほどの休業を余儀なくされた。

道の前にはまだ水たまりが消えずに残っている。

その先には阿武隈川支流の内川があり、すぐ近くまで氾濫した跡が残っていた。

道の法面が崩れた痕、亀裂。そしてブルーシート。

畑に洪水のドロが入り込んで乾いたあとに亀裂が。イノシシの足跡が多数あるが、面白いのは掘りまくった跡があるのが斜面変換線だということである。

駐車場周辺の水切りを始める。

水たまりの水もこうしてだいぶ引いてきた。

カフェは小さな建物だが、薪ストーブの煙突が上がっていたので中に入って見せてもらった。アメリカはバーモント社製の名機「ENCORE/アンコール」が、しかもその上には、19世紀の銅製ヤカンを復刻したファイヤーサイド「グランマーコッパーケトル」が中央にデン・・と。やりますなぁご主人♫

駐車場、水切りの仕上げ。スギの葉を溝に入れて、荒腐葉土のグランドカバー。

一息ついたところで上流の土砂堆積地に手を入れる。

今回は大地の再生を取り続ける女性カメラマンKさんも参加。Kさん夫妻はここ丸森町に暮らしていたことがあり、311の放射能を危惧して奈良に移転したという経緯をもつ。

なぜかカフェのネコちゃんが着いて来て、僕らの作業をじ〜っと見ているのだった(笑)。

ふたたび下に戻って・・・隣の畑地を回ってみると、そこに流れる水路が汚れた水。この頃はこの青灰色のグライ化した泥土を見ることが奇異ではなくなった。U字溝の水路に厚く堆積し、有機ガスを発しながら植物を疲弊させる元凶といっても良い。この畑地には被災土砂が山に積まれている。

カフェの上流にある畑地を再生する。

僕らが下に戻ると、やはり着いてきたネコちん♬

有機資材は隣の竹林から。畑に向かって倒れかかった竹を整理するだけで、資材は簡単に調達できる。参加者の皆で伐採して運び、枝を払い、適宜に切って水脈に入れていく。

こうして2日目は終わった。

ネコといえば丸森町にはネコグッズがあるので有名である。町には猫を供養した石碑が多く点在し「猫神さまの町」として売り出してきた。仕掛け人の「まるもりデザイン」照井良久さんは今回のNPOあぶくまの里山を守る会のメンバーだ。

かつ元土建屋のオヤヂでもあることから「大地の再生」に積極的に参加されているのであった。というわけで照井さんのヘルメットを隠し撮りしてきましたw。


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