「きらめ樹+大地の再生」イベント代打


前々回の講座で、埼玉のOさんがホットな話題を連れてきた。荒廃人工林に「きらめ樹間伐」をしている現場なのだが、回復が遅く「大地の再生」的な処置が必要なのではないか、と考え始めているという。そこで矢野さんを呼ぶイベントが仕掛けられたのだ。私は先月から屋久島〜Gomyoのタンドールづくり〜上野原(山梨)と旅続きで大変なのだが、大地の再生と人工林の初めてのコラボである。きらめ樹の現場もまだ見たことがない。これは行かねばなるまい。

香川から埼玉は遠い。前日、東京泊にした。令和の行事がありどこもホテルは満杯でようやく見つけたT横の一部屋はラブホの聖地、鶯谷だったw。現場は埼玉の毛呂山。西武線と八高線に乗り継いで、駅から歩く。

四国の香川から埼玉の山裾の駅まで、単独で電車の乗り継ぎを調べていくというのはそれだけでも結構面倒なのだが、駅から歩いている途中「矢野さん体調不良につき、Oさん大内さんサポートお願いします!」というような電撃情報が事務局から入る。

大地の再生側のOさんも、さぞかし慌てて準備を始めているに違いない。私はノートパソコンを持参しているのでササっと資料を作るくらいはできる。が、HDMI端子とプロジェクター用のVGAをつなぐ端子をバッグに入れて来ていない。さてどうしよう・・・。

まあ人工林のネタなら資料がなくてもホワイトボードでいくらでも喋れるが・・・。青い顔をして後から到着した事務局のHくんに相談すると、彼のパソコンがネットつながるので、私の旧ホームページからコンテンツ「林業と自然」を出し、その写真と間伐の模式図で「きらめ樹間伐=皮むき間伐(巻き枯らし)」の重要性を見てもらい、さらに現在のブログから千葉京都の人工林台風被害の記事を使うことにした。

まずはOさんが造園業から見た大地の再生の基本テーマを解説し、次いで私がHくんにPCを操作してもらいながら上の内容で喋り、やっちゃんが気を利かせて車座を作って皆の質疑に答え、午前中はなんとか無事終了(ホッ!)。

午後からは主催者フォレスターズプラスの代表Mさんが「きらめ樹」の現場を歩きながら解説をしてくれた。良かったのは二人の地元の山主さんが参加されていたことだ。皮を剥く間伐というのはまだそれほど広く知られていないので、お互いに理解が深まる場になったと思う。ともあれ「突然の矢野さん来られず」・・・で落胆したお客さんを、なんとか満足させることができた。

私は私で、20年前に鋸谷さんや雑誌や書籍の編集者とともに苦労して世に送り出した「鋸谷式間伐」、その中の重要な技法のひとつである「巻き枯らし間伐」が、このような真摯な市民運動の中で広がっていることに感銘を受けた。矢野さんが元気に登場する次回が本当に楽しみである。

大地の再生OさんのFacebook記事をコピペさせていただこう。来年はここのお庭でキャンプしよう!などと盛り上がっていたので、「きらめ樹&薪火キャンプ」もアリかな?♫

アンシング・ホームのブログにも記事を書きましたのでこちらもぜひお読みください。

埼玉毛呂山町「きらめ樹間伐」訪問記


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